「上がってきたデザインが思ったのと違う…」「編集委員内で誌面のイメージを共有したい」「カメラマンに撮りたい写真のイメージを伝えたい」社内報制作時、そう感じたことはありませんか?
そんなときの解決策として、とても有効なのがラフを描くことです。
制作側にイメージを伝える場合にも、編集委員内でイメージを共有するときにも、言葉だけでなく目で確認できるラフがあれば、進行がとてもスムーズになります。
今回はラフのメリットと具体的な書き方をご紹介します。
ラフを描くメリット
1 社内報にかかわるすべての人とイメージを共有できる
編集委員内、デザイナー、カメラマンや編集者などの制作側、原稿執筆者など社内報にかかわるすべての人とイメージを共有することができます。ラフによってそれぞれの役割がクリアになり、各担当が実力を発揮することにもつながります。
2 バランスをチェックできる
文字量が多すぎないか、見開きごとや連載ごとの統一感が出ているかなどの確認も行えます。
3 写真、グラフなどの素材のモレに気付くことができる
ラフを描くことで、頭の中だけではなく具体的な絵で見えるようになりますので、足りていない要素、重複しているコンテンツなどにも気づくことができます。
4 写真の撮影イメージを確認することができる
写真の縦横比や余白をつくって撮影したい箇所などが明確になります。カメラマンにラフを使って依頼すれば、イメージ通りの写真を撮ってくれるはずです。
ラフを描いてみよう!
それではさっそく実際にラフを描いてみましょう。
手順を追って説明いたしますので、参考にしてみてくださいね。
①誌面と同じ縦横比の四角を紙に描きます。
②次にタイトル、メイン写真など大きな要素を描き込んでいきます。
最も伝えたいことが目立っているか、確認しながら描いていきましょう。
③バランスを考えながら、文字やその他のコンテンツを追加していきます。
必要なコンテンツをすべて描きこみましょう。
文字組みを表現するときは、Z 線(横書き)やN線(縦書き)を使用すると分かりやすいですよ。気をつけるポイントは、①各コンテンツにどれだけの面積を振り当てるか②各コンテンツ同士の位置関係は適切かです。
いかがでしたでしょうか?
ラフはイメージを伝えることが目的です。
絵が下手なんてことは全く気にする必要はありません!まずは気楽に描いてみましょう。
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【執筆者】
ディレクター 後藤