社内報ご担当者の皆さん、こんにちは。
今回は、同じテーマで数人が語り合う
「座談会」についてのお話です。
例えば「新商品の開発メンバー座談会」
「女性社員の座談会“ダイバーシティ”」
「年度末に1年をプレイバック!役員座談会」
など、切り口はさまざまですが、一度にいろんな人の話が聞けて
読み応えもたっぷりの人気企画である座談会。
そんな座談会のインタビューを行い、原稿にするための
「社内報ご担当者さま向けの注意点」をお伝えしたいと思います。
1
まず、当日集まってもらうメンバーのお名前、部署などの
基本プロフィールは事前に把握しておくことが大切です。
2
参加してもらうメンバーの人数の目安は、4人~6人が最適でしょう。
なぜなら、それ以上になってしまうと、
あまりしゃべらない人が出てきてしまいます。
例えば、友だち8人とカフェに行っても、テーブルの端の人同士は
距離が遠くて、なかなかしゃべらないものですよね?
座談会も一緒です。
3
当日は、まず、担当者のあなたからテーマを説明してあげてください。
「今日は、社内報の夏号に掲載する座談会をしていただきます。
“新商品開発”に携わった皆さんに、それぞれ、思い出や大変だったこと
などを振り返っていただきたいです」など、
最初に総テーマを伝えてください。
すると、メンバーの方々も話しやすくなると思います。
4
座談会の進行は、担当者のあなたが「司会」となってアシストするイメージだと
うまくいきます。
「まずはAさんにおうかがいします。
プロジェクトにおいていちばん大変だったことは何ですか?」
と聞き、Aさんが答えてくれたら
「Bさんは、どうでしたか? Aさんのような苦労はありましたか?」
と聞くことで、AさんとBさんの話題をつなげてあげてください。
また、Bさんが答えたことに対して、
Cさんには「Aさん、Bさんの苦労話を聞いてどう思われますか?」
と質問します。
するとCさんのリアクション
(例えば「AさんとBさんにそんなことがあったなんて、
現場では全く気が付きませんでした。
おふたりとも、そんな壁を乗り越えて頑張っていたなんてすごいです」)
を原稿に反映することができます。
この、リアクション(相手の言ったことに対する感想)を聞いておくのが、
座談会の原稿を読み応えのあるものにする必須ポイントです。
これがないと、
A「○○に苦労しました」
B「私は☓☓に苦労しました」
C「私が苦労した点は▽▽です」
と一方通行の原稿になってしまい、皆さんで“語り合う”という座談会の良さが
半減してしまいます。
5
原稿をまとめるときは、
インタビューで聞き出したお互いの話への
リアクションを入れつつまとめてください。
(例)
A「私はプロジェクトリーダーとしてメンバーをまとめることに力を注ぎました」
B「私は、納期までに間に合わせることに必死でした。最終段階のときに変更点が出て、正直、もう間に合わないかも…と弱気になっていました。でも、Aさんが雰囲気作りをしてくれたおかげで、お互いの作業の進捗状況もよく分かり、働きやすかったです。」
C「最終段階で、そんな苦労があったんですね…。でも、こうして発売にこぎつけて、私もホッとしています。私は仕様書の作成で大変な思いをしていたとき、Aさん、Bさんがはげましてくれたのが嬉しかったです」
このように、お互いが「苦労した点」というテーマを話しているのですが、
Aさん、Bさん、Cさんの会話が繋がって座談会の良さが出ています。
座談会の原稿は、お一人の方のインタビューをまとめるよりも
大変です。
ぜひ、参考にしてくださいね。
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執筆者ディレクターA