社内報担当者なら知っておきたい! 4つの文章スタイル

企画や日程調整などを経て、ようやく漕ぎ着けた社内報インタビュー取材。しかし、インタビューしてみたはいいものの、集めた素材を「一体どんな文章スタイルでまとめようか」と悩んだことはありませんか?

一般的に、社内報の記事における文章スタイルとして、

①一人称

②会話形式

③Q&A

④レポート形式

の4つが挙げられます。

 

伝えたいことを読者に正しく伝えるには、適した文章スタイルで記事にするのがポイント。そしてその選択には、それぞれの文章スタイルが持つ個性や特徴よく理解しておく必要があります。

 

そこで今回は、それぞれの文章スタイルの個性や特徴について詳しく解説しようと思います。

この記事を読めば、あとはテーマに最適な文章スタイルを選択してまとめるだけ!

 

 

 

①一人称

「私は、結婚を控えたカップルなどに挙式の提案などを行う企画営業部に所属しています。2016年事業開始からスタートメンバーとして運営に携わり、営業成績・売上利益ともに好調をキープし続けました。そして、その功績がついに認められ、今年度から部長に昇格となりました。」

 

自己紹介や寄稿文、年始の社長インタビュー、理念・経営方針などの記事によく用いられる文章スタイルです。やや硬めのテーマを扱う記事に使用される傾向があります。

話者が読者に対し直接訴えかけられる文章スタイルであるため、強い訴求力を持ちます。特に取締役や役員など役職を持った話者の場合は、より訴求力が高まります。

 

 

②会話形式

「ーあなたの考える“理想の職場”とはどんなものですか?

私が考える“理想の職場”とは、社員全員が同じ方向を向き、行動できる環境のことです。そのためにはまずビションの共有、そしてビジョン達成に向けての間近な目標の共有を行うことが大切だと考えています。」

 

会話形式の文章は、インタビュアーと受け手のやり取りから臨場感や緊張感を伝えられるのが大きな特徴です。また記者の言葉で話の流れをつくることができますので、まとめるのが苦手!と感じる方にはこの文章スタイルがオススメです。

 

 

③Q&A

「Q.あなたの仕事のこだわりを教えてください!

A.私が仕事でこだわっているのは、とにかくお客様を笑顔にするということです。」

Q&Aの文章スタイルは、ポイントを端的に伝えたい時にとても有効です。質問項目によって要点が整理されるため、読者に伝えたいことを的確にテンポよく届けることができます。

 

 

④レポート形式

「空港から南に約20分ほど車を走らせると、国内最大生産量を誇る名古屋工場が目に映る。最新設備や機能を揃えた広大な施設は、今も改装・改築を繰り返している。工場長は「効率良く継続的に生産を続けるために、必要な初期投資を惜しんではいけない。設備に関しても常にPDCAサイクルを回していくように徹底している」と力強く語ってくれた。」

このようなレポート形式の文章は、編集テーマやねらいに沿った記事を作りやすいと言えます。執筆者という第3者からの視点から語られるため、客観性を持った信頼性の高い記事だと認識されるのが大きなメリットです。

 

 

いかがでしたか?

どの文章スタイルを選択するかは、テーマの硬さや柔らかさ、編集部のねらいなどを考慮して判断しましょう。大切なのは、記事の意図をしっかり把握し、読者に正しく伝えることです。

 

 

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【執筆者】

ディレクター 後藤