ニュース記事で読者の興味を引くには?

紙やe-bookの社内報でニュース記事を掲載する際に気をつけたいのは「記事が読者に届くまでにタイムラグがあるメディア」だということ。

ニュースの概要がオンライン上のグループウェアの掲示板や朝礼などですでに共有されていると、社内報に掲載される頃には情報としての鮮度は落ちています。単に同じ内容をそのまま載せていては、すでに知っていることの繰り返しになってしまいます。

しかし、社内報は編集物としてのメリットがあります。速報時には不確定だった内容や付帯情報を追加して、内容に深みや広がりをもたせたりすることによって、読者にとって非常に価値のある内容にすることができます。ここではいくつかの例を挙げて、読み応えのある内容にする方法を紹介します。

 

イベント報告には、アンケート結果をうまく活用

たとえば社員旅行など社員参加のイベントを行った後で、その報告記事を掲載するとしましょう。

参加者数人から感想コメントをもらうのは比較的取り組みやすいことですが、時間があればもう少し踏み込んだ情報も掲載できるとよいでしょう。

たとえば全参加者に「自由行動で訪れた場所」「購入者したおみやげ」などのアンケートを行い、その結果をランキングとして掲載するのはいかがでしょうか。さらには、貴社の個性が発揮できるような質問を設定してランキング化すると、社員同士の話題にものぼりやすくなります。

またBBQなどの食事イベントの場合は「食べたお肉 計〇〇キロ」「飲んだお酒 計〇〇缶」など、「数字で見る」形で当日のイベントを振り返るのもおすすめです。

 

表彰のお知らせは、受賞者をじっくりと掘り下げる

永年勤続表彰や優秀社員表彰のニュース記事では、受賞者の人数や氏名を紹介するだけでなく、受賞者のことをもう少し踏み込んで紹介してみましょう。

たとえば永年勤続表彰では、受賞者が経験してきた職務や在籍した部署などをまとめた「〇〇さんの仕事年表」を作ってみてはいかがでしょうか。一口に「勤続◯年」と言われてもピンとこない人もいるかもしれないので、入社以来取り組んできた仕事について可視化することで、長年にわたって会社に貢献してくれたことが伝わりやすくなります。

また優秀社員表彰の受賞者の場合は、上司や先輩からの「祝福メッセージ」のほか、日頃の業務への取り組み方や人柄を周りのメンバーから紹介してもらう「他己紹介」を加えてみましょう。会社からの公的な評価や受賞者本人のコメントだけを掲載するよりも、周囲にいるメンバーからの評価が加わることで、受賞理由が納得感をもって伝わります。

 

一人でも多くの人の興味を引けるよう工夫を重ねることが社内報の閲覧率を上げることにつながります。それは、社内報を通して社員に伝えるべきメッセージが届きやすくなるということでもあります。社内報発行の効果を上げるためにも、工夫を凝らして制作していきましょう!

 

 

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ディレクター:今枝
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