みなさん、こんにちは。
今日は「校正」をするときのポイントについてお話したいと思います。
題して
「校正は、間違い探しをするつもりで!」
です。
社内報ご担当者さまの皆さんは、原稿や写真が配置されてデザインされた誌面を
印刷前に確認する「校正」作業をされていらっしゃることと思います。
その時、どんな風にその誌面を読んでいらっしゃいますでしょうか。
「ページの最初から最後まで順番に読んでいって、
誤字脱字がないかチェックしている」
という方が多いかもしれません。
ここで、ポイントです。
その「ページの最初から順に最後まで読んでいく」というのは、
あまりおすすめできません。
というのは、普通に読んでいってしまうと、
“間違いが発見しにくい”からです。
では、おすすめの方法は…?というと、
「ジャンル別に、ひとつひとつ、しらみつぶしに見ていく」方法です。
たとえば、6ページ分を校正するときを例にしてお伝えします。
普通ですと、1ページ目から読んでいきたくなるのですが…
■1
まずは「ノンブル(ページ数)」が正しいかどうかだけ
6ページ分確かめます。
ページの下には、その順番を表記した小さな数字が入っていますよね。
そのページ数が、全ページきちんと入っているか、また、その順番に
間違いがないかを確認します。
■2
次に「各企画のタイトル周り」が正しいかどうかだけ
6ページ分確かめます。
例えば
「社長メッセージ」連載VOL.5
Messege from CEO
というコーナータイトルがあったら、
「前号がVOL.4だったから、今回はVOL.5で大丈夫だな」
「Messegeは正しいスペルがMessageだから修正しよう」
というように、各ページのタイトル部分だけ集中的に見ていきます。
大きな文字で掲載されるタイトルは、万が一間違ってしまうと
大変ですよね。
■3
続いて、「人名」チェックです。
これも、6ページ分、ひたすら、人物名だけを正しく表記できているか
確認していきます。
文章は読まず、人物名のみの確認です。
社員の名前、お取引先の方の名前など掲載している人物名を確認していってください。
漢字を間違えていないかどうかなどのチェックです。
その際、部署名と人物名の組み合わせが正しいかどうか、
またその人の名前に該当する顔写真かどうかも確認していきます。
たまーにですが、何かの手違い(?)で、別の人の顔写真が入っていたりしていても
ここで修正することが可能です。
■4
次に、住所や電話番号などの「データ欄」の確認を!
電話番号や住所など、データに焦点を当てて6ページ分チェックしていきます。
ここでも、6ページいろいろな箇所に出てくる住所だけを集中して確認することで、
間違いが発見しやすくなります。
■5
「写真」だけを集中して確認してください
全部のページの写真だけを見ていきます。
「間違って違う場面の写真が載っていないか」
「写真に写っている人のトリミングが不自然な場所で切れていないか」
など、写真をチェックしてみてください。
もし載せたくない背景(散らかった机など?)を見つけた場合は、
トリミングを変える修正指示を書き込みましょう。
■6
最後に、ページの最初から順に最後まで、原稿を順番に読んでいってください。
1から5までの工程を経たことで、
固有名詞、人名、住所データなどの事実確認や
連載番号などの事実確認、
写真と名前の一致などの確認が終わりました。
ここで、最後にようやく「誤字脱字」チェックに入ります。
原稿を最初のページから順番に読んでいきます。
その際、人物名や住所などは既に確認が終わっていますので、
あとは「日本語として表現に違和感がないかどうか」
「誤字・脱字がないか」などを読むだけでOKです。
いかがでしたか?
校正をするとき、いきなり原稿を最初から読み始めてしまうと
人物名の表記確認をしたりしなかったり
部署名の確認をしたページとしないページが出てきたりしがちです。
校正は、その確認ポイントの「種類別」に全ページ一気に確認してみてください。
そうすると、意外に間違いが発見しやすくなりますよ。
では、また!
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執筆者:ディレクターA