社内報で「ヒストリー連載」をしてみよう!

企画の意図を明確にしよう

会社の方向性理解や愛社精神育成のために「社内報」が有効なツールであることは、担当者の皆さんはご存じのことと思います。

 

例えば、永年勤続者を紹介する意図ですが、

1 /長年勤めている方へ会社として感謝を表明する

2 / キャリアパスを見せることで、社歴の浅い社員へ将来の自分を想像させる

 

上記1が大きな目的ですが、実は2も「裏テーマ」として存在しています。長きにわたって勤めている方々のコメントなどを読むと「自分も●年後には、こうなっていたい」という具体的な姿が想像できますよね。

会社の歴史を振り返るときに

原稿に盛り込みたい内容を考えよう

さて、今回は定番企画である「ヒストリー連載」についてです。会社の歴史を振り返るというこの企画も「新しい社員に会社のこれまでを知ってもらう」という大きな名目がありますが、裏テーマもあります。それは「社員に(社歴の浅い人にも、長い人にも)会社を誇りに思ってもらえる」ということです。

 

歴史連載をすると「●年に××という事態があった。当社はこう乗り切った」というような原稿が多くみられますが、いま一歩、踏み込んで書いてみませんか?

 

この連載で伝えたいのは

・会社が成長する上で起こったトピックス(事実)

・そのとき、誰が、どんな努力をしていたのか

・その出来事により、会社がどう変わったのか

 

そして、

・あの時に頑張った社員がいたから「今の私たちが、その土台の上でのびのびと仕事ができている」

 

ということです。

原稿に厚みを持たせるための

手間はおしまない!

上記のポイントを元に、原稿を書いてみましょう。もちろん、そこには担当者の手間もかかってくることでしょう。当時を知る社員に話を聞いて、知られざるエピソードを掲載してもいいかもしれません。また、その出来事前と出来事後で、業績がどう変わったのか、社員数がどれだけ増え、規模が拡大したのか「具体的な数字」を見せても説得力が増します。当時の公式な「事業部方針」のような文書が残っていれば、それを記すのも手です。

 

ふだん、このブログでは社内報担当者の手間を減らす裏ワザも紹介していますが、今回の場合のような「原稿に厚みを持たせるための手間」は、できれば、どんどん掛けていただきたいと考えています。

 

そういった厚みのある「歴史連載」を読むと、(冒頭にも書きましたが)結果として社員に、今自分が働いている会社を誇りに思ってもらえることでしょう。

 

「うちはまだ若い会社だから…」と尻込みする必要はありません。

 

・会社設立のとき

・初めての「社員旅行」

・悲願だった「●●業界」へ参入

 

など、設立10年以下の会社でも、振り返るべきトピックスは多くあるはずです。

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執筆者 ディレクターA

(3月10日、東日本大震災 被災地復興イベントに参加いたしました。いまだ避難生活を送っている方々、お心を痛めている方々へお見舞い申し上げます)