「社内報掲載用に、原稿作成をお願いいたします!」と、社内報担当者から突然依頼されたものの、どういう文章がふさわしいのかが分からない…と悩まれる方も多いと思います。今回は社内報に相応しい文章の書き方をご紹介いたします。
「誰が読むのか」を意識しよう!
社内報担当者から「○○をテーマに800文字程度でお願いします!」と依頼されたものの、ある程度ボリュームのある文章作成が久しぶりという方も多いはず。社内報は会社に記録として残す文章となるので、戸惑うのも無理はありません。まずは「社長を含めて社員全員が読む」ことを意識して文章を作成しましょう。また、企業によっては関連会社や取引先、社員の家族や内定者にも配布されている場合もあります。読者が誰なのかをしっかり意識して原稿内容を考え、掲載可能な情報を精査していくと原稿の全体像が見えてきます。書けることと、書けないことを整理する上で、「読者が誰なのか」を意識することはとても重要です。
原稿を面白くするポイント
社内報に掲載するということを意識しすぎるあまり、当たり障りのないことばかり書いていたらつまらない原稿になってしまいます。とはいえ、文才もないし…とあきらめてはいけません。社内報における面白さとは「今まで知らなかった情報を知れること」です。たとえば、「○○さんと交わされた会話」や「実はあの時、私はこんなことを考えていた」など、知っている人が非常に限定的な内容を文章内に盛り込むことで読者の関心を惹くことができます。読者にとってはなによりのごちそうは「自分が今まで知らなかったこと」なのです。機密情報に気をつけながら、自分だけが知っている「ここだけの話」を入れることを心がけましょう。
寄稿依頼がもっとも多い自己紹介、どう書くべき?
当ブログにおいても何度かご紹介させていただいている自己紹介文の書き方ですが、落とし穴となる気をつけなければならないポイントもいくつかあるのでご紹介します。
規定の文字数に合わせる
自己紹介記事は複数名並びで掲載されることが多い記事です。つまり、一人だけ文章が短くなってしまうと、読まれる以前に誌面の印象として「この人、やる気なさそうだな…」と思われてしまいます。また、文字数が極端にオーバーしていると他の社員の自己紹介のスペースを圧迫してしまいます。文字数を守るのは内容と同等に重要なポイントです。
顔文字はできるだけ避けよう
比較的自由に書いて構わないとされる自己紹介。カジュアルな雰囲気の誌面であれば、堅苦しい表現を避けて自身を文章で表現してもよいでしょう。しかし、絵文字は避けた方が無難です。「顔文字は印象が悪い」という理由ではなく、単純にレイアウトの都合で改行されて顔が割れることがあるからです。また、特殊な機種依存文字を使用すると、代替フォントで意味不明な文字列になることも…。どうしても顔文字を使いたい場合は、一度社内報担当者に相談してみるとよいでしょう(^^)
名言や慣用句の誤用に気を付ける
自己紹介において自信の座右の銘を著名人の名言を借りて表現する場合、しっかりその言葉が発せられた背景まで調べておきましょう。たとえば、「おもしろきこともなき世をおもしろく」と高杉晋作の名言を座右の銘に掲げた人がいたとします。「私が世の中を面白くするぞ!」という意味で使ったのであれば、それは誤用です。本来の意味は「面白くない世の中でも、私は面白く生きていくよ」という意味です。つまり、この言葉には「世の中を変えるぞ!」という意気込みは含まれていないのです。このように勘違いされがちな言葉は多く存在するので注意しましょう。
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【執筆者】
ディレクター 水谷
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