社内報創刊の際、担当者の一番初めの仕事ともいえるのが、社内報のタイトルを決定すること。
タイトル検討の際、担当者の皆様が悩まれている姿をよくお見掛けします。
決定されたタイトルは、社内報を発刊するたびに読者が目にするものです。その名前を見ることで「社内報だ」と認識する、非常に重要な役割を担っています。
そこで今回は、社内報タイトル決定の際、よくある“つけ方”とその傾向についてご紹介したいと思います。
社内報タイトルの傾向
一般的に、社内報のタイトルの“つけ方”には大きく分けて2つのパターンがあると考えられます。
①社名を使ったタイトル
社名を使ったタイトル。もしくは企業理念や行動指針などに由来しているタイトル。ありがちなパターンですが、あなどることなかれ。社名を使えば、一目で会社関連の発行物だと認識され、読者の目を引きやすいのが特徴です。
(例)例えば会社名が「エンカウント」なら…
・エンカウントニュース
・エンカウントだより
・エンカウントマガジン
・エンカウント通信
などがこれに分類されます。
②社内報発刊の目的を盛り込んだタイトル
社内報発行の目的や発行の狙いに由来したタイトル。
発刊の目的をタイトルにすることで「社内報を発行した目的」をメッセージとして読者に届けることも可能です。
(例)
- かけはし
→社内報が会社と社員の「かけはし」となる願いがこめられていることが読み取れます。
- スマイル通信
→社内報で社員を笑顔にしたいという目的や明るい社風が読み取れます。
- 繋(つながり)
→社内報発刊の目的が、会社と社員、社員同士の繋がりであることが読み取れます。(東日本大震災以降、こういった愛社心の養成、帰属意識の醸成が強く意識されるようになりました)
その他
先にご紹介した2つに当てはまらないものや、少し「ゆるめ」のタイトル、面白さ重視のタイトル、フリーペーパーのようなタイトル、社長の名前を使って、社長を全面に押し出したタイトルなど。さまざまなパターンがあります。
タイトルが決定したらデザインにも工夫を
タイトルが決定したら、タイトルのデザインを検討してみましょう。
例えばタイトルをロゴ化することで認知度を上げる。題字のタイトルに創業者や社長の直筆文字を使用する(デジタル社会において、手書き文字や手書き風文字は目を引きやすいとされています)。コーポレートカラーを引用することで帰属意識に触れながら、目につきやすくするなど、認知度アップを目指し、さまざまな工夫が行われています。タイトルのデザインは、誌面デザインにも大きく影響してきますので、よく検討しましょう。
また、社内報は会社から社員に向けて発行されるもの。社員から会社がどう見られるべきか?というインナーブランディングの視点も持っていただくことをおすすめします。
例えば、
「社員から信頼、信用されたい!」と考えるのであれば、かっちりとした落ち着いたイメージのデザインを。
例えば
「社員から会社に親しみを持ってもらいたい!」と考えるのであれば、親しみやすいポップなイメージのデザインを。
例えば
「社員に“会社”の一員であることへの誇りとプライドを持ってほしい!」と考えるのであれば、オシャレなデザインや高級感のあるデザインを。
社内報は定期的に目に触れるものですから、読者である社員の方の目線を意識することが重要となってきます。
まとめ
ご紹介したように、タイトルに目的や社風を加味した上で、それぞれの“会社らしさ”を表現していただくと、その社員である読者にも親近感を持たれやすいです。
意外と悩む社内報タイトルですが、担当者の皆さま、編集委員の皆さまにしっかりご検討いただくことで、社内報発行の目的や、方向性を共有できるいい機会にもなります。
社員の皆様の参加を促す意味でも、タイトル案を募集形式にするのもいいですね。
ぜひ、あなたの会社らしい社内報のタイトルをご検討ください。
ディレクター 後藤