社内報制作担当の皆さま、社内報は皆さんに楽しく読んでもらえていますか。
校了後、刷り上がってきた「色校正」。
「色校正って、普通の校正とどう違うの?」「初校、再校で十分確認したんだけど…」と思っていませんか。
色校正でチェックしてもらいたいポイントをお伝えします。
色校正とは
色校正にも種類がありますが、大まかに言うと、校了後に実際の印刷に近い印刷機・紙で出力された校正紙で色合いを確認する作業を指します。
なぜ色校正が必要なのかというと、紙の種類や印刷機によって色合いの出方が変わってくるからです。色校正という工程を省略すると、パソコン画面でははっきり見えていた社員の顔も、実際に印刷してみると暗くて表情がよくわからないものになっていた…なんてことも起こりえます。
そのようなことを避けるために、色校正でしっかり写真の色合いをチェックしましょう。
色校正でチェックするポイント
・人物の顔色
室内で写真を撮ると、照明の種類によって黄色っぽい、または青白い顔色になることがあります。写っている方が自分の写真を見てがっかりしないよう、顔色が悪くないか、暗くて表情が分からないことはないかをしっかり確認しましょう。
・コーポレートカラー
会社のロゴマークは、正しい色合いで発色していますか。コーポレートカラーには指定の色があるはずです。紙や印刷機によってはうまく色が合わないことがあるため、指定の色で出ている見本となる印刷物などを色校正紙と合わせて送って「この色にそろえてください」と伝えておくとよいでしょう。
また、ロゴマークやコーポレートカラーのような厳密に色を合わせたい場合は「もう少し濃く」「もっと薄く」といった雰囲気を伝える指示は個人で捉え方が異なるため、避けましょう。またパソコン画面での色を基準にするのも、モニターによって発色に差異が出るため、避けるようにしましょう。
・機密情報が写っていないか
オフィスで撮った社員紹介用の写真などの背景に、機密情報が写り込んでいませんか。壁に貼った資料やパソコン画面を、くまなくチェックしましょう。スマホで撮った写真でも、カメラの性能がよく解像度が高いため、印刷しても背景の小さな文字でも意外とはっきり読めてしまうことがあります。
指示の出し方のポイント
校正紙に直接赤ペンで書き込みます。受け取った方がその指示を読んで分かるように書きましょう。
例)「顔色よく」「全体明るく、はっきりと」「この部分ボカして読めないようにする」
いかがでしょうか。
校正といえば文字の間違いがないかを重点的に見てしまいがちですが、色校正では写真の色合いが適切に出ているかをしっかりチェックしましょう。
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執筆者:ディレクター 大原
文字情報よりも写真の方が目に飛び込みやすいですよね。よりよい写真で素敵な誌面にしましょう!