社内報担当者の皆さま、こんにちは。
社内報担当者にとって、一人でも多くの社員に読んでもらえる社内報にすることは重要なミッションといえます。
読んでもらえるためには、社員の方が興味を持ってくれるコンテンツを掲載することが大前提ですが、良いコンテンツだからといって読んでもらえるかどうかはわかりません。そこで、読むかどうかを動機づける重要な要素のひとつが「見出し」です。興味をそそる見出しを付けて、読者である社員や関係者の関心をぐぐっと引き寄せることが重要です。
今回は、その見出し付けのポイントをご紹介します。
①短い言葉で事実をガツンと伝える
新聞などの見出しを見ていただくとわかるのですが
「介護人材 アジアに期待」
「ひきこもり 年取る親子」
など、短い言葉でインパクトのある見出しが並びます。短い文なのに、伝えるべき事実がガツンと伝わって、どんな記事が書いてあるのか読みたくなりますね。新聞社には見出しをつける専門の「整理記者」がいて、短くても伝わる言葉を厳選して使っているのです。
スポーツ新聞になるともっと極端です。
「大谷 ハム入り」
「ジーコ 入院」
こんな短い文なのに、1面でこの見出しがどーん大きく出ていたら「いったい何があったんだ⁉」と気になって新聞を買ってしまいそうになります。とくにスポーツ新聞では1面の見出しに社の命運をかけているので、単純なようでいて練りに練られています。まさに職人技です。
新聞のような見出しを付けるコツは、誰もが理解できる言葉を使って、言葉を略せるものは略すること、述語は体言止めにするか名詞で終わることなどがあります。文章全体のテンポも意識しましょう。慣れないうちはなかなか難しいですが、ぜひトライしてみましょう。
②読者の感情や欲望に訴えかける
雑誌に多いのは、読者の感情や欲望に訴えかけるメッセージ性の強い見出しです。「こうなりたい・ああなりたい」「こうしたい・ああしたい」という顕在的・潜在的な意識に働きかけることで、読者の心を揺さぶり、読みたいという気持ちを喚起させる効果があります。
例えば…
「極上の癒やしを求めて、憧れの一流ホテルへ」
「愛され女子の逆口説きテクニックを大公開」
「ワンランクアップしたデキる人になる仕事術」
など。「癒されたい」「愛されたい」「仕事ができる人になりたい」という感情や欲望に訴えかけていますね。
この手法を使うと、例えば
Before 「社長メッセージ」
↓
After 「社長の頭の中をのぞいてみよう!」
単に社長のメッセージという無機質な言葉よりも、「社長の頭の中ってどんなになっているのだろう」と興味が湧いてきますね。
他にもいろいろなテクニックがありますが、長くなりすぎますのでまた次回とします。
乞うご期待⁉
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執筆者:ディレクター 西田
新聞記者出身の上司は「事実をいかに簡潔に伝えるか」を重視していましたが、雑誌出身の上司からは「雑誌の見出しはぱっと見のインパクトがすべてなんだよ!」とよく言われました。その視点で見出しを見てみるといろいろ発見がありますね。