ミスマッチを防いで、より伝わるデザインに

どれだけ内容が良くても読みにくい社内報になっているのは、媒体のターゲットやコンセプトとデザインがミスマッチしていることも一因かもしれません。また、使用している色味も見直した方がいい可能性があります。今回は、ミスマッチを防ぐために押さえておきたいポイントを2つお伝えします。

 

ターゲットやコンセプトについて

改めて考えてみましょう

まずは、社員の年齢分布図を見直してみましょう。創刊から年月が経ち、社員の年齢構成も変化しているかもしれません。年齢中央値が以前と変わっている場合、デザインも見直す必要があります。

また、あえて年齢分布図の中央値に合わせるのではなく、メインターゲットとしたい年齢層の社員がある場合は、そのターゲットに向けたデザインにすることが重要です。例えば、新卒の社員に会社の想いや将来像が浸透していないため社内報を通して伝えたいのであれば、ターゲットは若手社員になるため、デザインもそのようにリニューアルする必要があります。年齢分布図の中央値に合わせるのか、特定の社員をターゲットにして作るのか、経営層を含めて話し合ってみてみましょう。

ターゲットが決まったら、次はコンセプトについて考えてみましょう。社内報は“今”起こった情報を伝えるだけではなく、「将来なってほしい社員像、会社としてなりたい未来」を伝える媒体でもあります。それらがどんなものか、一度考えてみてみましょう。

例えば、「女性がもっと積極的に動き、活躍する会社を目指している」のであれば、コンセプトを「女性社員が掲載されたくなる媒体」と設定できます。コンセプトが決まれば、デザインは女性に向けて写真と文字のメリハリをつけたレイアウトにして、フォントも女性に好まれているものにしよう、などの方向性が見えてくると思います。このようにターゲットとコンセプトが決まれば、デザインをどんなものにしたらよいのか自然と決まってきます。

 

 

コーポレートカラーにしばられない

色遣いにも挑戦してみましょう

社内報を作るときに、何色をメインカラーとして使用しているでしょうか。色はイメージを作ることができるため、デザインの中で大切な要素です。誠実さを大切にしているので青、女性活躍を促進しているのでピンクを使用するなど、会社として発信したいメッセ―ジを視覚情報で伝えることができます。どの色を使うかはよく考えたいポイントです。

例えば、コーポレートカラーを社内報に多用する会社が多いと思いますが、いつも同じ色ではマンネリ化してしまいますよね。ときには、コーポレートカラーとは違っていても、特集に沿って全く違うイメージの色を使用するのも手です。社員から「現在のコーポレートカラーではないけれど、会社のイメージに合うのはどんな色か」など、色についてのアンケートを取って、票の多かった色をメインカラーとして使用してみるのはいかがでしょう。その結果をコンテンツとして記事にするのも良いアイデアですね。

 

 

ターゲットとコンセプトが決まり、デザインの方向性が定まっていれば、伝えたいことがクリアになり、ミスマッチすることなく伝えたいことが伝わりやすくなります。読み手側の目線に立ち、会社の未来を伝えられるようなデザインを心掛けましょう。

なお、デザインする上で、Microsoft PowerPointやMicrosoft Wordでは操作できる機能に限界があるので、ワンランク上のデザインにしたい場合は、Canva(キャンバ)などのグラフィックデザインアプリや、有料にはなりますがAdobe社が提供しているillustratorなどのソフトを使用してみてもいいかもしれません。デザインにも気を配ることで、今よりも素敵な社内報が作れるといいですね!

 

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ディレクター 大野

ターゲットとコンセプト決めは、私も毎回悩んでいます。正解がないので難しいです…。