社内報の定番企画のひとつ「部署紹介」。他部署ではどんな業務を行っているのか、誰がどんな役割なのか、同じ会社にいても詳しいことまでは把握していない社員も多く、人気のコンテンツといえます。貴社の社内報では、どのように部署紹介の記事をつくっていますか?
部署紹介にまつわる悩みでよく聞かれるのが、定番であるからこそマンネリ化しやすく、変化をつけにくいというものです。
マンネリ化を避けるためには、誌面の見せ方や質問内容に変化をつけるなど、アレンジを加えることが大切です。今回は「部署紹介」のマンネリ化脱出方法をご紹介します。
マトリックスで業務内容とメンバーを視覚的に紹介
部署の業務について読者に分かりやすく伝えるために、マトリックスで紹介してみましょう。
読者は業務内容・業務範囲を一目で把握できるので、文章だけで詳細に説明するよりも理解しやすくなります。また、たとえば以下の例のように、マトリックスに「クリエイティブ志向/縁の下の力持ち」「スペシャリスト系/ジェネラリスト系」といった独自の軸を設けてみてはいかがでしょうか。部署外からはなかなか見えない、社員のリアルな業務への向き合い方を伝えることが可能です。
さらに、マトリックス上で業務ごとの担当者を紹介し、それぞれの担当者からのコメントをつけるとさらに楽しく分かりやすくなります。
▲ある会社で総務部の業務内容をマトリックス表にした例
業務内容だけでなく、メンバーのコメントからも、それぞれの個性を伝えられるように工夫してみましょう。
●アイデア2
私たちの「ガクチカ」○○部署編
新卒採用の面接では定番のトピックである「学生時代に力を入れたこと」。近年は「ガクチカ」と就活生から呼ばれているこのトピックを、部署メンバーに聞いてみましょう。
「ガクチカ」を集め、部署メンバーが人格の形成期にどんな学生生活を送ってきたのか、人生のバックグラウンドを紹介することで、その部署に所属する社員の価値観や人となりについてより一段と理解が深まります。
●アイデア3
私の「自分自慢」を聞いて!
日本人はあまり自慢をしたがらないといわれますが、自分が「自慢したい」と思うことには、その人の個性が隠されています。「○○検定1級を持っています!」などの資格に関することや「フルマラソンを4時間以内に走ります!」「腹話術ができます!」などの特技に関する自慢をしてもらいましょう。
特別な資格や特技がないという人には「どんなにうるさい場所でもすぐに眠れること」「常に笑顔を絶やさないこと」といった内容でOKと伝えましょう。意外な一面を知ってもらうことで、新しい人間関係が広がるのはもちろん、新しい業務や事業につながることもあります。
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ディレクター:今枝
「質問内容を変更する」だけでなく、マトリックス図を用いるように「文章以外の表現方法を模索」するのも一手です。