ご担当者の皆さんこんにちは。
社内報を制作していく過程で、誤字脱字などの掲載ミスがおきていないか、不安になったことはありませんか。その嫌なドキドキ感を安心に変えるためには、初校〜校了の間でしっかりとした「校正」作業を行っていくことが大切です。
校正は、元原稿と校正紙(制作した紙面)の内容に間違いがないかを照らし合わせて確認し、修正していく作業のことをいいます。文章の正確さだけでなく、読者にとって読みやすい内容に仕上げていくためにはとても重要な過程ですが、初めて校正を行う方にとっては「何を確認すればいいのか」「どう指示を書いたらいいの?」と戸惑うことも多いのではないでしょうか。
今回は初めての方でも修正指示を的確にできるようになるために、校正のポイントについて紹介します。
校正で確認するチェックポイント
原稿は人が制作したものです。“必ず誤字脱字などの間違いがある”という前提で確認を進めていくように意識しましょう。頭の中をクリアにし、常に疑いの目を持ってみてください。
■誤字・脱字
パソコン入力で原稿作成を進めていると、打ち間違いや変換ミス、スペル漏れなど、頭の中で文章が成立しているが故に間違いに気づかないことが多々あります。元の原稿作成者の認識が間違っている場合もあるので、細かく確認していきましょう。
■文法や一文の長さ
文章の流れはおかしくないですか?言葉と言葉を繋げる役割の助詞「てにをは」は正しく使えていますか?一文字違うだけで文章のニュアンスが大きく変わってしまう可能性があるため、助詞の使い方にも注意してください。また、一文が長すぎてしまうと、結局何を伝えたいのかがわからない文章になりかねません。”一文一義”の文章にわかりやすく校正しましょう。
■表記の統一
発行物の中に「更なる/さらなる」「取組み/取り組み」など、同じ言葉でも違った表記が混在していることを表記ゆれといい、ルールを統一していく必要があります。細かく設定し過ぎてしまうと文章に自由度がなくなってしまいますが、頻繁に使うものや重要な単語はどのように表記するか統一ルールを設定しておくことをおすすめです。
■レイアウトの整合性
文字の位置やサイズなど、全体的なレイアウトの一貫性の確認とともに、余計なオブジェクトが残っていないかなども確認しましょう。実際のデータには残ってしまっているが、社内印刷の校正紙には反映されておらず見落とすこともありますので、画面を通して見ることも大切です。
校正記号を覚えて指示工程を楽にしよう!
修正は、修正者がわかりやすいよう基本的には赤ペンで直接書き込みます。修正指示を目立たせるため、文字やデザインの上に被らないよう余白部分に書きましょう。
校正記号は他の人がみてもわかりやすく、簡潔かつ適切に修正の指示を出すためにとても便利です。基本を覚えて、ぜひ活用してみてください。
校正は地道で細かな作業ではありますが、仕上がりの品質を左右する大切な工程です。
校正スキルアップさせて、読者にとって読みやすい紙面にしていきましょう!
<ディレクター:吉田>
何人の人が校正しても、逃げ切ろうとする文字が潜んでいる可能性があります!
クリアな状態で見ることが発見のポイントです。