笑顔のベストショットを撮影する秘訣

社内報ご担当の皆さん、こんにちは。

社内報に掲載するポートレートで「笑顔がうまく撮れない…」と、お悩みの方はいませんか? 日常的に撮影されているプロのモデルさんであれば笑顔のリクエストにもすぐ応じてくれますが、撮影に慣れていない一般の方はそう簡単に笑ってくれるものではありません。

「表情が硬いですよ。笑顔でお願いします!」と、声をかけてもなかなか応じてもらえないことがあります。では、どのようにお願いすれば笑ってもらえるのでしょうか。今回はその秘訣をいくつかご紹介します。

 

①撮影する側(カメラマン・社内報制作担当者)が笑う

人は「相手の動きを脳の中で自動的に模倣する」という不思議な習性を持ちます。これは人が先天的に備えている習性で、その習性を持つため社会適応、共感、利他行動ができるとされています。脳の神経細胞のひとつ「ミラーニューロン」の働きによりますが、それは相手が笑ったり泣いたりしているときも同様。相手の表情を鏡のように無意識に模倣してしまうのです。従って、撮影者(カメラマンや社内報制作担当者)は、ぜひたくさん笑いかけながら撮影してください。笑顔もあくびのようにうつるものなのです。

 

②意外なポーズをクリエストしてみる

「空に向かって指さしてください」「その場でジャンプしてもらえますか?」など、少し意外なリクエストをするのもおすすめです。人はただ立ち続けているとより緊張します。その緊張をほぐすためのリクエストなので、実際にジャンプしたり空を指さすシーンを撮影するわけではありません。その行為の前後が笑顔のシャッターチャンスです。自分で自分がおかしいからか、恥ずかしさを紛らわすためか、高い確率で白い歯がこぼれます。「アイドルのように」とか「新入社員のように」とか、言葉に少し飾りを入れるとより効果的でしょう。

 

③会話を楽しみながら撮影する

ご自身で想像してみてください。真正面からカメラを構えられたら、緊張してしまうのではないでしょうか。その時点で顔の表情は硬くなります。そこでカメラやスマートフォンは胸元ぐらいの高さに構えるようにして、これをきっかけに社員同士でざっくばらんな会話を楽しんでみましょう。そうしてさりげなくシャッターを切り(連続撮影もおすすめ)、たくさん撮っておいて、後からベストショットを選びましょう。

 

みなさんいかがですか。他にも「歩きながら撮影する」「なぞなぞに答えてもらいながら撮影する」など、笑顔を切り取るコツはいろいろあります。基本となるのは、相手にリラックスしてもらうこと、そして自分自身がその場を楽しむことです。笑顔のカットが増えれば増えるほど、社内報に親和性、一体感が生まれ、自社が好きになります。ぜひベストスマイルを撮影して魅力的な社内報に仕上げましょう。

 

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〈ディレクター:M〉

都内で20年間雑誌の編集をしていました。見るもの聞くものみな新鮮です。