みなさん、こんにちは。
今日は、社内報の原稿を整えるときに便利な
「記者ハンドブック」についてお話したいと思います。
題して
「表現を統一して
社内報の原稿レベルを高めよう!」
(外来語編)
社内報の原稿を書くときや、
何人かの社員さんから複数の原稿を回収して読んでいるとき、
同じことを言っているのに、異なる表記になっていることに
気がつくことがありませんか?
例えば、サッカー同好会の近況報告のコーナにて。
【社員Aさんの原稿】
「試合当日は天気も良く、
ウオーミングアップで既に汗をかいてしまいました」
【社員Bさんの原稿】
「試合に勝つことができたのは、
ウオーミング・アップをしっかりして気分を
リラックスさせることができたからだと思います」
ここで注目。
「ウオーミングアップ」と「ウオーミング・アップ」どちらが正しいのでしょうか。
答えは、どちらも正しいですよね。
でも、社内報を制作するときには、一冊を通じて“表記の統一”を心掛けたいものです。
そこで皆さんにオススメしたいのが、
「記者ハンドブック」
です。
共同通信社から発行されている「記者ハンドブック」は、
1956年の初版以降、改訂を重ねながら現在13版。
新聞社や出版社、マスコミ各社で常用されている
「表記のルール本」のようなものです。
“記事はわかりやすくやさしい文章、言葉で書く”
“できるだけ統一した基準を守る”
ことを原則に、さまざまな表記統一ルールが書かれた本です。
そこで、先ほどの
「ウオーミングアップ」「ウオーミング・アップ」問題を
この記者ハンドブックに照らし合わせてみると……。
外来語の索引で調べると
○ウオーミングアップ
☓ウオーミング・アップ
とあります。理由は『2語からなる複合語には間に「・」をつけないのです。
この理由さえ覚えておけば、
原稿内に「セクシャル・ハラスメント」という
書き方が出てきたときは
「・」をとって「セクシャルハラスメント」とするのが良い
ということが分かります。
では、3語の場合はどうでしょうか。
「ケースバイケース」でしょうか「ケース・バイ・ケース」でしょうか。
答えは、記者ハンドブックを見てみると
「ケース・バイ・ケース」です。
3語以上からなる複合語は「・」ありで統一します。
ただし、判読しやすく、それぞれの語の独立性が希薄ならば
「・」なしでもOKです。
例えば「アップツーデート」などが当てはまります。
いかがでしたか?
もしかしたら、社内報を読んでくださる方は
気が付かないレベルの話かもしれませんが、
内容の充実度を上げていくひとつのポイントとして、
参考になさってください。
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執筆者ディレクターA