社内報でよく掲載される定番企画に
「人物インタビュー」があります。
たとえば
・新年号で会社のトップにインタビューする企画
・新商品開発に携わった社員にインタビューする企画
・部署紹介のページで、部署の代表者にインタビューする企画
などさまざまです。
今回は、そんな時に気を付けたい
社内報インタビュー取材4つの「コツ」
をお話ししたいと思います。
Part 1
相手には、まず「感謝の気持ち」と「取材概要」を
最初に伝えてください。
当日は、取材の冒頭でまずは「お礼」をすることを心掛けましょう。
他部署の方や会社のトップなど、皆さん多忙ななか
社内報のためにお時間を作ってくださっています。
いきなり本題に入る前に
「今日は、○○さんにお話をうかがえること、
楽しみにしてまいりました」
と一言あるだけで、相手の気持ちをひきつけることができます。
続いて、今回のインタビュー取材の
概要を伝えてあげましょう。
相手の立場になってみると、
「今日は何を聞かれるのかな」「どんなページになるんだろう?」
「何をしゃべってよいか分からない」「写真撮影、緊張するなぁ」
など、きっとさまざまな感情が渦巻いているはずです(笑)。
そんな相手の立場を思い、まずはインタビュアーのあなたから、
全体像を説明すると好印象です。
例えば
「今回、9月15日から配布予定の社内報 秋号で
“新製品○○の納入完了!”と銘打って
その新製品に関して紹介するページを3ページ考えています」
その中の1ページに、開発リーダーを務められた○○さんの
お話を掲載させていただきたいと思い、今日はインタビューを
セッティングさせていただきました」
と、まずは「発行日」「どんな趣旨でのインタビューになるのか」
などを簡潔に伝えます。
この時、過去の社内報(直近のものや似たようなインタビューが
載っているもの)を1冊、相手に見せながら伝えると、
相手のイメージもわきやすいかもしれません。
Part 2
質問事項は、簡潔にズバッと!
ダラダラ長文で聞くのはNGです。
続いて、インタビューを開始します。
ここでも、相手の立場になって、
ズバッと完結に、分かりやすい質問を心掛けましょう。
例えば、最初に以下のように言っておくと、
相手は安心するかもしれません。
「本日、わたくしがお伺いしたい項目は、3つです」
「まず、1つ目なんですが、今回○○を開発した中で、
いちばん苦労された点は、どんなことでしたか?」
このように、短文で、ずばっと聞いてしまうのが◎です。
もしこれが、
「今回、〇〇を開発された中でいちばん苦労された点をお伺いしたいのですが、その苦労された点に関して具体的なエピソードやどのような時期にどんなタイミングで苦労されたのかなどもお伺いできればと思うのですが…」
と聞いてしまうと、
相手はいったいどこから話していいのか分からず
戸惑ってしまいます。
話を掘り下げるのは、最初に「結論」を聞いた後!
これが鉄則です。
つまり、
「いちばん苦労したこと=開発チームをまとめること」
という回答がもし最初に出てきたのなら、
それに関して、
・チームの人たちは、どんな部署から集められたどんな人たちだったのか
・まとめる上で具体的に苦労したエピソードはあるか
・最初から最後まで大変だったのか、ある一時期を超えたら大丈夫だったのか
・これまでこういった苦しかった経験はあったか
・経験が糧になるという「やりがい」は感じたか
などを、順番に、後から聞いていけばよいのです。
まずは、ズバッと結論を聞き出すことが重要です。
この「結論」を聞いた後、瞬時に「次にすべき質問たち」を
思い浮かべることができるかどうか、
ここが、社内報の担当者の皆さんの腕の見せ所です!
Part 3
相手にリラックスして答えてもらうには
自分がリラックスすること
そうは言っても、インタビュー取材は、相手あってのことなので
思うように進まなかったり、緊張して固まってしまうことも
あるかと思います。
相手にリラックスして答えてもらうためには、
まずは担当者さまがリラックスすることが先決です。
そのために、事前に質問項目を考えたり、
どの質問に何分かけるかなどの流れを想定しておくなど
事前準備はしていることと思います。
それでも当日、たとえば会社のトップを前に固まってしまったら、
Part1で説明した「感謝と概要説明」の後、
思い切って「実は今、インタビューを前に私も緊張していまして、
変に噛んでしまったらすみません(笑)」と
自分が緊張していることを伝えるのも手です。
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Part 4
社内報の配布後に
お礼のメールも忘れずに!
インタビュー当日からしばらく経った段階で校了し、
配布がはじまる社内報。
1カ月後、場合によっては2カ月後ということも
あるかもしれません。
ここで忘れてはいけないのは、
配布のタイミングで「お礼のメール」をすることです。
「当日貴重なお話しをうかがうことができて
勉強になりました」など感想を添えると◎です。
社内報に出て良かった、と思っていただけるよう、
インタビュー取材の締めくくりとして、メールは忘れないように
したいですね。
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以上、いかがでしたでしょうか。
社内報の担当者さまの参考になれば幸いです。
では、また!
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執筆者ディレクターA