今回は、私が社内報の担当者さまからよくご相談を受ける
「タイトルの付け方」についてお話させていただきます。
社内報のなかには、連載や定番のコーナーなど
毎号固定の記事タイトルの他に、
その都度、タイトルを付けなくてはならないページがあります。
たとえば、社長からのメッセージ原稿を掲載するページです。
まず、大前提として
「記事のタイトルはとても重要!」です。
皆さんも、誰かが書いたブログやSNSの投稿、
インターネットNEWS記事を閲覧するとき
「タイトル」を見て、クリックするか、しないか、
決めていますよね…?
社内報も同じです。
読んでくださる社員の方々、社員のご家族の方々は
ページを開いた瞬間に、まず大きな文字で書いてある
タイトルを読みます。
当たり前ですが、そのタイトルに“興味をそそられない”場合は
どんなに記事の内容が良くても、読んでもらえる確率が減ってしまいます。
逆に、目を引くタイトル、興味深いと感じてもらえるタイトルならば、
中身も読んでもらえるはずですよね。
そこで、今回は「社長メッセージ」を例に
ポイントを3つお伝えします。
1 具体的な数字・熟語・キーワードを出す
社長から「挨拶文」の原稿をいただいたら
(もしくはインタビュー原稿が書きあがったら)
まずは、じっくり、しっかり読んでみましょう。
そのとき、プリントアウトした原稿に、
自分が大切だと思った文章や単語にマーカーでしるしを付けます。
そして、そこをまとめて“発言タイトル”にしてみましょう。
(A)
社長 年頭の辞
「売上アップを目指して2018年は進化していきます」
(B)
社長 年頭の辞
「売上15%アップを目標に、2018年は組織体制を変更します」
具体的なこと・数字などを入れることをお薦めします。
(A)は、フワッとして抽象的ですが
(B)は、社長の意思・方向性が明確です。
明確に言い切る「発言タイトル」は、
読み手に具体的なイメージをもって届きます。
2 問いかける表現を使ってみる
少し手法を変えるなら「読者への問いかけ」風にするのも手です。
(A)
「全社員が何事も“120%の力”を出すことが重要です」
(B)
「あなたは何事も“120%の力”で取り組んでいますか?」
(A)はよくあるタイトルですが、(B)のような“問いかけ”表現にすることで
読んだ人が「ハッ」としたり、
社長が直接、社員に問いただしている雰囲気が出ると思います。
3 前向きな表現・語り掛けを使う
やはり、タイトルはネガティブなことよりもポジティブなことが
読み手に好まれます。
(A)
「誤発注は会社に損害を与えるので気をつけよう」
(B)
「ダブルチェック徹底で、誤発注ゼロを目指そう!」
(A)損害を与えるから気を付けてください」よりも、
(B)のように、どう気を付けるかを前向きに語り掛けることで
社員の士気を損なうことなく目をひくタイトルにすると良いでしょう。
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【執筆者】
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