もそも社内報ってなんだろう?なんのために発行するの?それを理解していないと、社内報制作を担当することは「めんどくさい」とか「よくわからない」なんてことになりがちです。
私も入社したてのころ「社内報ってなんの意味があるんだろう」と思っていました。でも制作をする中で確かに「社内報って必要なんだな」と思う場面に出会ってきています。実際にそんな体感をしたエピソードを紹介しつつ、新米の私と一緒に社内報について少し理解していただけたらと思います。
社内報って何だろう?
社内報とは
①社内報は、社内という一つのコミュニティーのための広報誌であり、働く人同士のコミュニケーションツールである。
②社内報は、社員が変わり、行動が変わり、そして会社が強くなる。そんなサイクルを生み出すことで最大限に活用される。
③社内報の理想とは、すべての働く人たちが気持ち良く働ける組織の創造、そこで働く人々の幸せの役に立つこと。
などなど。でも実際は体感していないと分かりにくいですよね。
では実際にエピソードを紹介していきます!
エピソード①「すごい出し巻卵」
ある会社の社内報で毎回社員食堂の人気メニューを紹介する連載があります。
調理中の写真も細かく撮影されていて、とてもわかりやすい内容です。
「前号に掲載されたメニューを実際につくってみました!」という声がたくさんが寄せられるほどの人気企画です。
前回の記事でだし巻き卵を紹介したとき、すみっこの方に「体験したい方はお声掛けください」との文を載せました。
編集している私ですらあまり目に留まらず、覚えてないほどの目立たない文面でした。
しかし! この一文をキッカケ社内でCooking Studioが開催され、社員の方が楽しそうにだし巻き卵を巻いていました。もちろんその内容も次号の社内報で掲載しました。
なんだそんなことか!と思う方もいるかもしれませんが、私にとっては自分の作った社内報がしっかり読まれていて、さらには会社の中で新しい動きを引き起こしていると実感した出来事でした。
エピソード②「○○さんを偲んで」
ある会社の社内報で、亡くなった社員の方へのそれぞれの思いを綴るという企画がありました。
初めて目にした時は、亡くなった社員様の写真や、仲の良かった同僚の方の文章に感情移入してしまって、あまり校正できなかったです。
そのときに、これを手にとったご家族の気持ちを想像しました。
きっととても嬉しいんじゃないかと思ったんです。
会社でその人がどんな風に働いていたか、どんな人と仲が良かったのか、どれだけ親しまれていたかなどは、意外と分かりにくいものですよね…。
社内報は社員の方だけじゃなく、そのご家族にとっても大切なツールになり得るんだと実感したエピソードです。
エピソード③「パートさんの情報源」
社内報は正規の社員の方だけに配布されるとは限りません。
(私が担当していた社内報ではないのですが)ある食品系会社の社内報で、各事業所紹介のコーナーを見たパートさんから「以前一緒に働いていた人の近状が分かっていい!」とのお声をいただけたそうです。その会社は人事異動が多い会社ということもあり、社内報がパートさんやアルバイトさんの貴重な情報源になっていると実感しました。
ささいなエピソードですが、
こんな風に社内報がきっかけで、そこで働く人たちがアクションを起こしたり、人とのつながりを再確認することができるんです。社内報ってこんなところでも効果があるんだ!と思っていただけたら嬉しいです。
その②へつづく。