前回とても反響が大きかった「自己紹介」記事、その書き方について詳しくご紹介したいと思います。
「自己紹介ってそもそも何だっけ?」と思われる方は前回記事「社内報 自己紹介に使えるネタ」をご参照ください。
良い自己紹介を書けば“トク”をする
前回の記事でお話しした通り、社内報での自己紹介は読まれます! どんな社員でも「今回はどんな人が入社したのだろう?」と気になるもの…。「そんなの入社したらだんだん分かってくるものじゃない?」と思われるかもしれませんが、先輩社員とって新入社員は話題がないとなかなか話し掛けづらい存在です。
しかし、社内報の自己紹介で先輩社員に好印象を与え、会話のネタになる話題を巻くことができれば、社内のコミュニケーションのおいて“トク”すができるとは思いませんか? 社内報の人気企画アンケート調査を行うと「新入社員紹介」「入社社員紹介」は必ずライクインする人気企画であり、たくさんの方が読まれます。配属される部署だけでなく、他部署・他拠点に向けてアピールできる場で、自分を効果的にアピールできれば、トクすること間違いなし!
ポイントを知れば誰でも良い自己紹介が書ける
社内報で自己紹介を書くにはポイントがあります! そのポイントさえ押さえれば、誰でも簡単に良い自己紹介を書くことができます。
詳しく解説いたしますので、ぜひあなたの社内報でご参考ください。
自己紹介の正しい書き方
自己紹介の正しい書き方とは基本情報+個性+意気込み=印象に残る“良い自己紹介”であると考えます。それぞれ社風によってすべてにこの書き方が正しいとは言い切れませんが、今回ご紹介するポイントを押さえることで、印象に残りやすい自己紹介を書くことができます。
STEP1【基本情報】をきちんと書こう!
社内報では会社が公式に出す媒体です。自己紹介は基本的に自由に書いていただいてかまいませんが、社内報の自己紹介として暗黙の了解である「あなたが誰か、どこから来たか」などの基本情報はっきり示しましょう。
社内報における基本事項とは以下の4つです。
・名前
・配属先
・(中途社員の場合→前職の経験)(新卒の場合→専攻学科)
・出身
上記の4つを網羅すると下のような文章になります。
↓
『4月1日付けで営業部に配属になりました愛知県出身のエンカウント女子です。大学では経営学を専攻していました。』
基本情報を網羅した自己紹介が書けました!
しかしこれではパっとしませんよね…。たくさんいる新入社員にうもれてしまい、先輩社員の記憶にはなかなか残りにくいと思います。
そこであなたをより印象付ける+αを追加してみましょう!
STEP2【+α個性】であなたの魅力を伝えましょう
誰しも一緒に働く新しい仲間がどんな人が気になるもの。「あなたがどんなことが好きで、どんな人物か」を、先輩社員はあなたが思うよりも気になっているということを前提にしてください。個性と言われると難しく考えてしまうかもしれませんが、先輩社員にとってはささいな情報にあなたとの共通点を見出し会話のネタにできるまたとないチャンスでもあるのです。
+α個性にあたるもの
・趣味・特技
・最近ハマっていること
・座右の銘
・尊敬する歴史上の人物
・その他あなたが紹介したいこと
など、挙げれば切りがありません。あなたという人を限られた字数の中でとことん表現してください。
先ほどの基本情報に+α個性を追加すると、次のような文章になります。
↓
『4月1日付けで営業部に配属になりました愛知県出身のエンカウント女子です。大学では経営学を専攻していました。子供のころからダンスが好きで10年ほどバレエを習っていました。最近では普通のダンスでは飽き足らずマイナーな民族舞踊が気になっています笑。』
いかがでしょうか? この時点ですでに「どんな人だろう?」少しこの方に興味が湧いてきたのはないでしょうか?では、いよいよ完成へむけて【意気込み】で、あなたの自己紹介の仕上げといきましょう!
STEP3【意気込み】で“トク”する自己紹介に
社内報である以上、仕事に対する意気込みは自己紹介につきものです。「入社式や配属式、歓迎会でさんざん言わされた」という方もいるかもしれませんが、社内報は保管され会社の歴史として残るものですから、めんどくさがらずにやる気を見せることが大切です。ここが見せ場だと言わんばかりに、あなたの意気込みを書きましょう!
【意気込み】にあたるもの
・仕事への意気込み
・コミュニケーションへの意欲
・挑戦したい業務
仕事への意気込みはもちろん、「社内でフットサルにチームをつくりたい」などのコミュニケーションへの意欲も歓迎されますし、また自分が紹介取り組みたい業務を伝えても良いと思います。特にあなたの直属の上司は注目して読む部分ですので、出し惜しみせずにしっかりと自分をアピールしましょう。
先ほどの文章に【意気込み】を追加すると下のような文章になります。
↓
『4月1日付けで営業部に配属になりました愛知県出身のエンカウント女子です。大学では経営学を専攻していました。子供のころからダンスが好きで10年ほどバレエを習っていました。最近では普通のダンスでは飽き足らずマイナーな民族舞踊に手を出しています笑。ダンスで身につけた根性で、将来はグローバルに活躍できる社員を目指しています。また一緒にスポーツできる仲間を会社でみつけたいと思っています。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします!』
自分の個性や強みを紹介できる自己紹介が書けました。
この自己紹介を読んでくれた方に、スポーツ好きの方がいたら社内サークルに誘ってくれるかもしれません。また意欲を示したことで、海外向けのプロジェクトに誘われるかもしれません。
業種別! 自己紹介例文
業界によって好まれる自己紹介の特徴があります。簡単にご紹介します。
飲食業・小売りの場合
『はじめまして、4月4日付で○○店の店長に就任いたしましたエンカウント男子と申します。○○県出身、根っからの中日ファンです。前職はシステム営業をしており、店舗での業務は未経験ではありますが、営業で培った行動力と、持ち前の明るさで会社1番の店舗を目指します! またお酒を飲むことが大好きですので、○○店に寄られた際はぜひお声がけください。美味しい地元のお酒が飲めるお店にご案内します!』
飲食業界や小売りは全国に店舗があり拠点が離れているため、社員同士が直接会いにくい環境が特徴です。そんな飲食業界・小売りには上記のような「○○店に寄られた際は〜」などの文章があると、食事に誘いやすくなります。また地元ネタや拠点ネタもオススメ。拠点が離れているからこそ興味をもってもらいやすいネタと言えます。
ベンチャー企業の場合
『4月1日付けで営業部に配属となりましたエンカウント男子です。大学では環境デザインを専攻していました。製品の高い環境性能や、地域に密着した事業の地域貢献性に惹かれ入社しました。趣味は得意な語学を生かした旅行で、今までにアメリカ、ドイツ、アフリカなどを訪れました。今はアジア向けの事業で活躍したいと考え、中国語を勉強中です。そのほかにも新しいことにどんどん挑戦していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。』
社員の積極性を重視する傾向があるベンチャー企業では、自分の得意分野をしっかりアピールしながらも「新しいことにもどんどん挑戦していきたい」などのチャレンジ精神を見せると好印象です。
アパレル・クリエイト系など、やわらかめの社風の場合
『はじめまして、エンカウント女子です! 山登りとボルダリングが趣味で、暇さえあれば山にかよっています!! きらきらとした森ガールなどとは一線を画す、自称「マウンテン女子」です。つい最近は○○山を制覇! 山好きすぎて、男性を好きになれないのが最近の悩み…笑。社内で山部をつくりたいと思っていますので、少しでも興味のある方はお気軽にお声がけください! これからどうぞよろしくお願いいたします』
やわらかめの社風の場合は“おもしろさ”を重視してみてはいかがでしょうか? 社内報だからといってあまり堅くならずに思い切った自己アピールに挑戦するとより印象に残りやすくなります。 どの程度思い切ればいいかわからないという方は、過去号などを参考すると雰囲気がつかみやすいですよ!
いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介した3つのポイントを押さえて印象に残る自己紹介を書いてみてください。
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【執筆者】
ディレクター 後藤