社内報担当の皆さま、こんにちは。
社内報で掲載する企画の一つとして会社の業績「決算情報」のお知らせがあります。
公開されている決算情報の書面には普段聞きなれない難しい言葉、そして何より数字が苦手な人にとっては、なかなか頭に入ってこない…ということがおこりがちです。
今回は決算情報を分かりやすく伝えるためのコツについてご紹介したいと思います。
代表的な決算情報とは?
決算に関する書類はいくつかありますが、中でも代表的なものが貸借対照表と損益計算書です。
まず貸借対照表はバランスシート(B/S)ともいわれ、
会社にどのくらいの資産・負債・純資産(資本金)があるのかを表したものです。
例えるならば「会社の健康診断表」ともいえます。
一方の損益計算書はプロフィット&ロスステイトメント(P/L)ともいわれており、
会社が上げた利益から、企業活動においてかかった費用を差し引いたらどのくらいの利益が残ったのかを表したものです。
こちらを例えるなら「会社の成績表」と言えるでしょう。
決算情報を分かりやすく伝えるためのコツ
注目すべき項目をピックアップして紹介する
決算情報は表にまとめられているため、そのまま掲載しては読み飛ばされてしまいます。
例えば、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益といった、
損益計算書の中でも代表的な数字だけを思い切って紹介するのも一つの方法です。
さらに、利益が生まれた背景はそのときの状況によって異なります。
新商品が大ヒットした、為替が変動した、子会社の利益貢献が大きかったなど、
企業活動をしていくなかであらゆることが決算情報に盛り込まれていくため、
会社のニュースも合わせて紹介すると読み手も数字に対するイメージが湧きやすくなるかもしれません。
決算情報は日常生活で聞きなれない言葉も出てくるため、
適宜用語解説も入れた誌面にすると、読み手の理解も深まります。
ときには財務担当者が解説するのも効果的
代表的な数字だけを紹介する方法の他に、実際の財務・経理担当者に今回の決算について語ってもらうというのも一つの案です。
決算情報に精通している財務・経理担当者の言葉だからこそ、記事の説得力が強まります。
さらに業界を取り巻く事業環境や、同業他社との比較・分析コメントを掲載するとオリジナル性が増すでしょう。
文字だらけですと読みにくくなってしまいますから、
グラフや表を用いてビジュアル的に分かりやすく伝えるように心掛けましょう。
会社の財務状況を社員が知ることは、
会社の方向性を把握する機会になったり、経営方針を浸透に役立てることもできます。
日頃の仕事がどのように利益に結びついているのかを考えることで、社員にとって新たな気づきが生まれることもあるでしょう。
今回ご紹介した決算情報のお知らせも、誌面づくりにお役立てください。
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執筆者:ディレクター 高橋
街で見かけたもんぺ。
渋くてかわいかったので、
買うか悩んでいます。