社内報の最終ページによく見掛ける編集後記。実はご担当者様から「一体何を書けばいいですか?」との質問を多くいただきます。
決まった形式がないだけに悩まれるご担当者さまも多いのではないでしょうか? しかし、実はとても良く読まれる人気企画でもあるんです。今回は実際の例文をあげながら、詳しく解説していきたいと思います。
編集後記は読まれる!
実は編集後記はとても読まれる企画の一つです。それはなぜでしょうか?
コラムのようにリラックスして読める
編集後記は本誌記事とは違い、リラックスした気分で読める“箸休め”の役割を持っています。
社内報の記事の中の多くは読まれる効果を狙った誌面が並んでいます。その中で編集後記は直接業務に関係のない内容が平均200字程度と、記事の中で最も短時間でリラックスして読める記事といってよいでしょう。
また仲間である社員のコメントは親近感を持ちやすいもの。業務的な記事と記事の合間に読むのにちょうどいい、コラムのような役割をもっています。
編集委員の存在感を示せる
そもそも社内報は、会社が社員に向けて発信するツールです。しかしそれを誌面では実感しにくいこともしばしば。そこで編集後記があると、この社内報を制作するために働く社員の存在を示すことができます。同じ会社の社員が編集しているというだけで、少しだけ読む気になりませんか? もし面識のある方が携わっているのならなおさらです。また、編集委員であることを認識してもらえることで、原稿や取材の依頼もスムーズに行うことができます。
実際に多い社内報の編集後記のタイプ
・取材時や記事執筆の中で感じたこと
・制作時の思い出やこぼれ話
・記事を読んだ感想
以上の内容を編集者の自由な表現で執筆するのが主流です。もちろん、この他にもさまざまなタイプが存在します。それぞれの社内報の発行目的や企業風土ごと、編集委員の数だけ編集後記のタイプがあるといっても過言ではないでしょう。
編集後記事例
(製薬会社)『編集委員のひとりごと』
「今回、健康維持のための特集をつくって、改めて健康ってありがたくて大事なものなんだなと実感しました。まずはウォーキングから始めます! というわけで、ウォーキング仲間を募集中です」
編集後記を編集員のひとりごととし、時事ネタやこれからの季節でしたいこと・やってみたいこと、記事に関するコメントなど50字程度で気ままにコメント。
(人事・コンサル)『編集部のつぶやき』
「誌面には収まりきりませんでしたが、座談会ではご紹介した以外にも勉強になるお話をたくさん伺うことができました。〇〇部のみなさん、ありがとうございました。今回の取材のウラ話を聞きたい方はぜひ広報部まで、、」
取材を通じて感じたことや、企画に収まりきらなかったこぼれ話、取材に協力頂いた方への感謝などを掲載。
いかがでしたでしょうか?
編集後記に正解はありませんので、感じたことや思ったこと、読者に伝えたいことを自由にリラックスして書いてみてください。
執筆者:ディレクター 河合
ついつい、編集後記から読んでしまいます。職業病でしょうか…。