会社の「今」を記録に残し、次世代に伝えるという重要な役割を担う社内報。社内報担当者の皆さんは、現在進行形でさまざまなネタを収集し、制作されていることと思います。
そんな中、最近の記事で大きなウエイトを占めているのが「コロナ関連」です。2020年4月中旬より約1カ月にわたり発令された『緊急事態宣言』の後、社員がテレワークで得た「気づき」などを特集したり、今後の会社指針を掲載したり、国外に拠点がある企業は現地の状況をリポートしたりと、さまざまな形で社内報に取り上げる企業が増えています。
従業員の不安を軽減する
大げさな話、コロナ禍で業績が下がっている会社の従業員の中には「うちの会社、大丈夫かな…」と不安を抱えている方もいることでしょう。実際に「こんな時だからこそ、社内報の発行を止めることはしない」と経営層が決断し、ウィズコロナ時代においての方針や現状を社員に向けて発信している会社もあります。従業員の不安を軽減するという意味で、トップが社内報を通じて力強いメッセージを発信することは効果があるといえます。
また、社内報の読者に「従業員のご家族」も想定されている会社の場合は、これらの発信はご家族の不安を軽減し、家族の働く職場への理解・信頼に繋がる効果も期待できます。
不安をあおらず、ホッとできる読み物も入れる
ある会社では「感染症予防のエピソード」を社員から募り、お楽しみコラムとして社内報に掲載しました。
・在宅勤務でオンライン会議が増えて掃除が習慣化できた(笑)
・手作りでこんな可愛いマスク作りました!(写真付き)
・夏用の冷感マスクを発売日に並んでGETできました!
・出退勤の移動時間を資格取得の勉強時間に充てることができました
など、ひと言コメントをたくさん掲載・紹介することで従業員の「やる気の糸が切れない」ように後押しすることができたと思います。
表紙写真でコロナ時代を表現
会社の記録として、後世まで残る「社内報」。ある会社では、緊急事態宣言期間中にどうしても出勤しなくてはならなかった社員が会社近くの街の風景をスマホで写真に撮っていました。いつもは人通りが多く賑わっているのですが、その写真には、本当に人の姿がなく、驚くほど静かな街のようすが収められていました。偶然その写真の存在を知った社内報担当者の決断で「ぜひ、表紙に!」ということで掲載したところ、大きな反響がありました。社員の皆さんは、普段見慣れた景色との差を噛みしめたことでしょう。
外出自粛のストレスを夏休み写真で癒やす
“新型コロナウイルス感染症が終息したら再び行ってみたい!”を合言葉に、これまで行った旅行先(夏休み等)の風景写真を掲載したパターンもあります。楽しい写真を掲載することで、社内報の全てが「コロナによって重苦しい雰囲気」にならぬよう取り入れてみてはいかがでしょうか。
連日の報道等で、新型コロナウイルスに関する情報はあふれています。社内報で「コロナ」について扱うのなら、貴社の社内報ならではの切り口で、さまざまな展開が可能です。
「誰に」「どんな気持ちになってほしいか」を熟考し、いろいろトライしてみてください。
執筆者:ディレクターA
コロナが終息したら、北海道の上野ファームを訪れたいと考えています。