どんな企業にも創業記念日や設立記念日がありますよね。5年、10年の節目などで記念式典や大きな周年事業の開催を考えている企業もあるのではないでしょうか。
周年事業は、会社の歩みを振り返り、未来に向けて社員の士気を高める貴重な機会です。
そこで、社内報でも周年事業に絡めた企画を掲載し、設立記念日に向けて社員の気持ちを高めていってはいかがでしょうか。これから「2022年3月に設立80年を迎え、記念式典を開催するABC工業株式会社の社内報(季刊)」を例に、企画について解説していきます。
記念式典まであと1年となった2021年1月号
「えっ、1年も前から始めるの?!」と思われる方もいるかもしれません。しかし、周年を迎えるタイミングだけ社内報で取り上げるのはもったいない! 記念式典に向け、1年をかけて社員の皆さんの気持ちを盛り上げていきましょう。
<企画例>
・「ABC工業株式会社は2022年3月に設立80周年を迎えます」と大々的に宣言、周年事業の告知
・会社の歴史を以下の4つに分け、「ABC工業の歩み 1.創業期編」として年表と当時の社内風景の写真、当時を知る社員の寄稿などで構成した連載企画を開始
- 1月号 創業期:創業に至るまでの創業者の奮闘
- 4月号 発展期:高度経済成長の波に乗り、どんどん拠点を増やし、売り上げを伸ばしていく時代
- 7月号 転換期:バブル崩壊、これまで軸となっていた事業から新たな事業に乗り出す時代
- 11月号 成熟期:新事業が波に乗り、現在まで発展し続けていく
連載ものにすることで、設立記念日に向けた社員の気持ちの高まりも継続できますし、会社の歴史を知ることで帰属意識の醸成にもつながります。
記念式典まであと2カ月となった2022年1月号
社長と中堅社員、若手社員が会社の歩みを振り返る座談会記事を掲載しましょう。企業をこれからも持続させていくうえで、企業理念や創業時の思いを次世代に受け継いでいくことは必要不可欠です。また、上記で紹介した1年間の連載企画を実施しておけば、企業のこれまでの歩みについて座談会メンバーに共通知識が生まれるので、質の高い座談会が実施できます。記念式典を目前に控え、気持ちの盛り上がりが最高潮に達したこのタイミングで掲載し、式典に臨む会社の雰囲気と姿勢を整えていきましょう!
<企画例>
・「80年の振り返りと今後10年のABC工業」をテーマに、社長と中堅社員4名、合計5名の座談会を開催。若手社員、中堅社員も30~60代など幅をもたせ、広い年代から会社の発展を振り返る。
記念式典後の2022年4月号
記念式典のレポートを掲載しましょう。記録として残すという意味からも必要なことですが、プラスして社員に式典や社内報での周年企画の感想をアンケートで集めましょう。周年事業を改めて振り返ることができ、社員のアウトプットの場にもなります。
<企画>
・記念式典のレポート、式典や社内報での周年企画の感想を掲載
いかがでしょうか。
あくまでもこちらは一例で、会社の規模やコロナウイルスの状況で企画は変わっていくかと思います。
会社の発展と併走して発刊を続ける社内報。ぜひ周年事業に絡めた企画を打ち、社員の士気を高めるツールとして活用していきましょう。
<関連記事>
【社内報】どうやって企画を立てればいいの?
執筆者:ディレクター 大原
会社の歴史を探っていくのは探偵になった気分でおもしろいです。