社内報担当の皆さまこんにちは、お元気にお過ごしでしょうか。今回は社内報を制作する際、冊子の紙選びについて解説していきます。
どんな紙を使えばいいの?
印刷に使われる紙にはとても多くの種類があります。薄い紙や一般的に多く使用されている紙であればリーズナブルですし、立派な紙や厚い紙、特殊な紙になれば紙代も高くなります。雑誌や記念誌、商用パンフレットであれば、「いい紙」を使うケースもあるでしょう。しかし「社内報」は、社員やその家族に読んでもらうためのものであり、外部の方が読む機会が少ないものです。であればリーズナブルで読みやすい紙を使うのが一般的になります。
よく使われる紙とその特徴
一般的には、「コート紙」と「マットコート紙」の使用が多いようです。両方とも印刷で一般的に使用されることが非常に多いため、コストはリーズナブル、写真の仕上がりもキレイで使いやすく安心です。大きな違いは表面のコーティングの違いです。価格的には印刷所にもよりますが、同じくらいかマット紙のほうが少し高い程度ですので、どちらが今回の社内報に向いているかでお選びください。
●コート紙
強くコーティングしてあり、手触りはつるつる。一番の違いは、見た目に光沢がありツヤツヤしている点です。写真などを印刷した際にも見栄えがよいため、パンフレットやチラシにも非常によく使用されています。写真重視の場合は、こちらがおすすめになります。
マットコート紙(マット紙)
コート紙よりコーティングをおさえてあるため、手触りはしっとりさらさらで、光沢が抑えられているので、上品で落ち着いた雰囲気です。光沢でチラつくことがないので、高齢者の方が読む広報誌の場合はおすすめです。またペンで書き込やすいので、アンケートや記入が必要なページがある際も、こちらがおすすめです。
紙の厚さ選びについて
コート紙、マット紙のどちらにするかを選択した後は、紙の厚さ決めになります。制作会社や印刷所に相談した際に、一般に見積書に出てくる厚さとしては「73kg・90kg・110kg」あたりではないでしょうか。厚さを「kg」で表すのは、簡単にいうとその紙の1,000枚の重さです。紙が厚くなればなるほど、紙の重さも重くなります。数字が増えるほど厚くなるものと考えるとわかりやすいです。1枚あたりの厚さは、コート73kgは約0.07mm、コート90kgは約0.08mm、コート110kgは約0.11mm程度になります。
どの厚さにすればよいのか
社内報のページ数をもとにすると考えやすいです。ページ数が少ない場合は少し厚めがおすすめ、ページ数が多い場合は少し薄めにしても大丈夫です。4Pもしくは8Pとページ数が少ないときに73kgを使用すると、出来上がった冊子がペラペラになってしまいますので、90kgか110kg程度がよいでしょう。12P以上であれば73kgでもペラペラ感は出にくいので、73kgか90kgがおすすめです。なおコート紙とマット紙ですと、少しだけ厚さが異なりますのでご注意ください、マット紙のほうがほんの少しだけ厚いです。
いかがでしょうか、上記も参考にしながら社内報のイメージや仕様に合わせて紙選びや厚さ選びをしてみてください。
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執筆者:ディレクター 上野
子供がゲーム好きです。とくに最近の流行りはドラクエ系です。この前は、「ギラ、ベギラマ、ベギラゴン」「バギ、バギマ、バギクロス」と呪文を一生懸命覚えてました。宿題もこのくらい一生懸命やってほしいものです、、、。