デザインイメージを固めて、伝えよう!

デザイナーから社内報のデザインが上がってきて「思っていたイメージと違う」ということはありませんか。

制作メンバー間でデザインイメージを共有できていないと、思った仕上がりにならず、修正に時間がかかってしまうことになります。

今回はデザインイメージを的確に伝える方法についてご紹介します。

 

Step1 ターゲットを定める

社内報を読む方はどんな方か、改めて考えて「ターゲット」を定めてみましょう。

「うちは20代から60代の社員がいて、男女半々くらいだから定めることができないのだけど…」となってしまうかもしれません。しかし、社員全員が満足できる「最大公約数」を目指してしまうと、特徴がない、平均的な誌面になってしまい、結果として「どの層にもあまり読まれない社内報」になってしまうことがあります。

例えば「もっと会社のことを若手社員に知ってもらいたい」と考えて、若手社員にターゲットを絞られれば「若者向けファッション雑誌風のデザイン」とコンセプトを定め、多くの若手社員に読まれる社内報にすることができるのです。

 

 

Step2 デザインコンセプトを定める

ターゲットが社内報を手に取って、読むまでのシチュエーションを考えてみましょう。例えば

「40代の男性社員は妻と子ども2人(息子11歳・娘7歳)がいて、持ち帰った社内報を家族と読み、コミュニケーションを取っている」

としましょう。そのシチュエーションで最適なデザインとなると、

・堅苦しくなく、楽しい雰囲気

・子どもも興味を持つメリハリの効いた配色

など、社員以外の家族にも読んでもらえるようなデザインにすることが必要です。

ターゲットの行動を具体的に考えることで、デザインコンセプトが明確になってきます。

 

 

Step3 ビジュアルイメージを集める

デザインコンセプトが定まったら、誌面のビジュアルイメージを集めてみましょう。

カフェや美術館などの公共施設に置いてあるフリーペーパーやチラシを「社内報のイメージに近い・近くない」という目線で改めて眺めてみることで、見つかってくるかもしれません。

インターネットで調べるのであれば、写真共有サービス「ピンタレスト」が便利です。「すっきり デザイン」というようにキーワード検索すれば、たくさんのビジュアルイメージが出てきます。

「想像していたイメージそのまま!」というものはなかなか出てこないかと思います。イメージに近いもの、求める雰囲気に近いものを3つ程度そろえ、改めてデザインコンセプトとマッチしているかを確認してみましょう。

 

 

Step4 デザイナーに伝える

デザイナーにビジュアルイメージをもとに、デザインイメージを伝えましょう。

「ターゲットの40代男性社員は妻と子どもで社内報読むから、堅苦しくなく、楽しい雰囲気で」とデザインコンセプトも併せて伝えると、ビジュアルイメージそのままではなく、デザイナーがイメージを膨らませて、よりよいものに仕上げてくれるでしょう。

 

 

いかがでしょうか。

ビジュアルイメージを言葉にして伝えるのは難しいですよね。日頃から多くの雑誌や書籍デザインに目を向けることで「ロハス系雑誌のようなリラックスした感じ」「ビビットカラーのレトロポップな感じ」などとビジュアルイメージを伝える力が付いてくると思います。

ビジュアルイメージの引き出しを増やしていきましょう!

 


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執筆者:ディレクター 大原

紙質もデザインに大きく影響する要素なので、紙の手触りにもアンテナを張ってみるとよいですよ。