社内報担当者の皆さま、こんにちは。
社内報を創刊することになった、もしくはマンネリ化につき、リニューアルしたい、といったタイミングで取り掛かるべき仕事の一つが「タイトル制作」ではないでしょうか?
プロのコピーライターでも、タイトルのようなずっと使い続ける、しかもいわば誌面の顔ともなるタイトル制作はやりがいがありつつも、生みの苦しみを伴うものです。100本書いて一つ採用されればいい方……という場合もあります。
もちろん、社内報を外部の制作会社に頼む場合は、プロのコピーライターからの案を待つのもよいですが、社内でタイトル案を出して決定せねばいけない時もあるでしょう。そこで、今回はタイトル制作のちょっとしたコツを少しだけお教えします。
1. 社内報の目的をまずは言葉にしてみる
例えば、社内報が社内のまたは支店やグループ全体のコミュニケーションを第一に図るためのツールという位置づけならば、「つながる」や「一体」といった全体が一つになるイメージの言葉をまずピックアップしていきます。
例)
つながる、一体、ひとつ、輪、通じる、連携、……
次にそこから派生する言葉を出してみます。
例)
紐、橋、絆、架け橋、はしご、トンネル、情、……
いかがですか?これ、つまり類推しているのですが、派生した言葉にタイトルになりそうな表現がすでにありますよね。この中から会社の事業内容にもつながるようなものがあればさらに意味を持たせられてよいと思います。例えば、物流業ならば人と人、人やモノをつなぐ的な意味で、「絆」や「架け橋」などにしてみる。更にはそれを英語にしてみるなどでレパートリーも増えます。
アイデアは、パッと閃いてくることもありますが、作るものだと外山滋比古さんも著書「アイデアのレッスン」の中でも触れています。日本語ですから、これ!という言葉が出てくるまでいろいろ書き出してみる、というのがポイントです。
2.会社に関連のある言葉を結合して造語をつくってみる
これは、ちょっとプロっぽい技の一つかもしれません。例えば、会社の所在地名が特徴的な場合、それだけでもインパクトはありますが、もう一歩、そこに意味を絡めてタイトルを作ってみることもできます。
例)
会社が久家(ひさや)町にあって、事業内容が建設業だった場合
地名の持つイメージや名称の響き、また、なぜそもそもその場所に会社があるのか、その由来などもアイデアのヒントになると思いますが、今回は簡単に地名の音やイメージと事業内容をつなげてみます。
「ひさや」+「建てる、作る、築く」
→
久しく=ずっと+築いていく
→
「久築」(くちく)
上記のタイトルの良し悪しは置いておいて、例えばこのように類推して、会社の存続を願って、さらには、建てた建築物が久しく残ることを願ってという意味を込めた造語になっています。
いかがでしたか?タイトルの制作は、多少言葉遊び的なところもありますよね。こじつけ的なところもあるので、ひねり過ぎるよりはシンプルな方が普遍的でぴったりくる場合もあります。
難しく考えすぎずに、まずは類推や結合などを頭にいれつつたくさん言葉を出してみてください!
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(執筆者)
編集ディレクターN
コロナ禍前に福井へ行き、食したそばは絶品でした。最近の関心事はボーヴォワールの「老齢は我々をふいに捉える」という言葉です。。。