“古いニュース”こそネタの宝庫! わが社版「温故知新」で会社愛を高めましょう

社内報担当の皆さま、こんにちは。

毎号、社内報のネタづくりに奔走しているご担当者さまに、ご提案したい企画ネタがあります。その名も「●●●(自社名)古いニュース」です。

日本放送協会(NHK)でときどき放送されている「NHK今日の古いニュースの時間です」は、NHKが保管する過去のニュースやできごとを短い動画にまとめた映像コンテンツ。これが懐かしさと新鮮さを感じさせ、とても面白いのです。参考に、過去に放送されたコンテンツを少しだけ紹介しましょう。

・5月20日 交通整備にアメリカ兵も一役買う(1945年)

5月20日は「ローマ字の日」。戦後間もない昭和20年、銀座の街にはアメリカ兵のために建てられたローマ字の道路標識があったそうで、銀座4丁目交差点は「タイムズスクエア」、銀座通りは「ブロードウェイ」と呼ばれていたそうです。アメリカ兵が交通整備をしている様子がなんともシュールです。※写真はイメージ

 

みなさんはこのニュースをご存じでしたか? 実は初めて知ったという方がほとんどではないでしょうか。古い情報は不要と思いがちですが「温故知新(おんこちしん)」という故事成語があるように、過去の情報から新しい知識や見解が得られることもあり、若い世代にもきっと興味深く読んでもらえます。会社への愛着も深まること間違いなしです!

 

知る人ぞ知る情報やエピソードなどの

小ネタを追加すればもっと面白くなる!

この企画をリスペクトして、自社ならではの“古いニュース”コンテンツを作成してみませんか。上記の「古いニュース」のように自社オリジナルの「〇〇の日」をピックアップし、「その日、日本では、世界では、こんなことがあった」というニュースを絡めて自社の動きと世界や日本の動きをリンクさせてみてください。

できれば「〇〇の日」は会社年表に載っているようなことを単に羅列するのではなく、知る人ぞ知る情報やエピソードなどの小ネタを追加すると、新鮮な驚きを生んで読む人を引き付けるポイントになります。

せっかくの機会なので、当時を知るベテラン社員の方々に取材をお願いしてみましょう。きっと当時を思い出して懐かしいストーリーを語ってくれることでしょう。もし何も追加できる情報がないようでしたら、社内報担当者の感想やひとことコメントを加えてみてはどうでしょうか。

 

サンプルをいくつかご紹介しましょう。

 

・7月15日 サンクスカード制度がスタート(2009年)

7月15日は「世界ありがとうの日」。世界中の人々がお互いに「ありがとう」を言い合える日として制定されたそうです。わが社ではチームメンバーや上司、部下、アシスタントさんなど、いつもお世話になっている人に名刺サイズのカードに感謝のメッセージを書いて渡す「サンクスカード」制度がスタートしました。これをきっかけに、社内のコミュニケーションが促進されてオフィス内は和やかな雰囲気に。感謝の気持ちが愛に変わる人も多く、社内結婚カップルも倍増しました♡

 

・10月1日 全社にカフェシステムが本格導入(2015年)

10月1日は「国際コーヒーの日」。この日、全社に某メーカーのカプセル式本格カフェシステムが導入されました。入れたてのコーヒーの味と香りをいつでも楽しめるとのことで、三度の飯よりコーヒーが好きというコーヒーラバー、総務部の△△さんが◎◎部長を口説き落とすこと数カ月。とうとう本格導入されることになったそうです。部長もすっかりお気に入りで、毎朝コーヒーの香りをくゆらせていたそうです。導入から7年。今ではコンビニコーヒーに浮気中との噂もちらほら…

・10月10日 第1回グループ会社合同運動会開催(2012年)

10月10日は「スポーツの日(旧:体育の日)」。この日第1回のグループ会社合同運動会が開かれました。この年開催された「ロンドンオリンピック」では、「なでしこジャパン」が日本女子サッカー史上初の銀メダルを獲得して大きな話題になりました。グループ会社合同運動会でも「女子サッカー」が正式種目として初採用。優勝は××さん率いる〇〇チーム。優勝会見では「4年後のリオを目指します!」という名言(妄想?)が飛び出して社内を大いに湧かせました。

 

会社に歴史あり。こじつけでもいいので毎回掲載していけば、周年記念などにも役立つコンテンツになりそうです。皆さんの会社にはきっといろんな記念日があるはず。それをもとに会社の歴史に興味と愛着がわいてくるような「わが社の古いニュース」を作ってみてください。

 

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<執筆者>
ディレクター 西田

「ロマンチック」の語呂あわせで制定された「ロマンスの日」に生まれました。この日は愛に生きて愛に散った作家、太宰治氏の誕生日で忌日でもあります。ロマンスは欲しいですが、「国際ロマンス詐欺」には気を付けます。