社内報担当者の皆様、こんにちは。毎回社内報の企画ネタ集めに、頭を悩ませていませんか。
この場合のネタとは、記事のもとになる材料や話題のこと。新聞や雑誌などの記者はネタをもとにして取材活動や内容確認を行い、記事を作成します。ネタがないとプロとはいえ、記事原稿をつくることができないのです。だから記者は常にネタを探し回っています。筆者も記者時代「ネタはないか~、ネタはどこだ~」といつも探し回っていました。
社内報の場合、ネタもとは会社や従業員についての情報がメインになります。まずはそれらの情報をしっかりと収集することが必須になってきます。どう集めるべきか、筆者の経験をもとに、その極意をお伝えいたします。
①社内の“情報ツウ”を探すべし!
今のようにインターネット上に情報があふれかえっていない時代、上司には「ネタは足で稼げ!」と言われ、出社後デスクに座っているとよく怒られたものでした。どこにも行くところがないときに向かったのは、情報通の高齢男性が集う町の電気屋さん。「今日も遊びに来ました~」と行くと温かく迎えてくれるので、お店の隅でお茶をいただきながら雑談しつつ「ところで、何かおもしろい話、ありませんか?」と尋ねてみるのです。皆さんからは「廃線した〇〇鉄道のイベントが△△であるよ」「ボランティアが◇◇病院の花壇の植え替えをするよ」など、知る人ぞ知るディープな街ネタをいろいろ教えてもらいました。
あなたの社内にはそんな“情報ツウ”はいませんか? その方はおそらく、社歴の長いベテラン社員で、好奇心旺盛で、社内の人的ネットワークがとても広い方だと思います。“情報ツウ”を見つけたらぜひ積極的に仲良し(聞き役)になって、いろいろな情報を教えてもらいましょう!
②社内会議の“常連さん”になるべし!
あなたの会社では、月1回や隔月1回などに行われる全社員を集めての全社会議や社員総会は行われていますか? あればもちろんそこで話される情報はレジュメをもとに細かくチェックして「あとで〇〇さんに△△についての話を詳しく聞いてみよう」とアタリを付けておくことをオススメします。それは使えるネタになる可能性大です。
それ以外には、あなたの会社ではどんな会議やミーティングが実施されていますか? 商品開発会議や営業会議、成果報告会、新製品発表会など、あなたはどのくらい参加できているのでしょうか? 何かの情報を共有する会議には、できる限り出席させてもらいましょう。「社内報担当者として参加させてください!」と意気込みをアピールすれば、参加は無理でもレジュメくらいはいただけるかもしれません。それをもとに後から個別取材をすることでネタ化することができますので、ぜひ積極的に当たって砕けてみてください。
③社内文書の“投げ込み先”になるべし!
「投げ込み」とは広報用語で、記者クラブなどへ直接プレスリリースを持ち込むこと。あなたは、自社のプレスリリースを“投げ込んで”もらっていますか? プレスリリースは広報がつくる報道関係者向け資料ですが、社内報担当者にとっても情報の宝庫です。ぜひ“投げ込んで”もらえるようにお願いしてみてください。
プレスリリース以外にも、新商品や新製品のカタログやパンフレット、営業資料などもいただけるものがあれば何でももらってください(もちろん取捨選択は必要です)。ない場合は(ある場合も)、イントラネットなどの掲示板、公式オウンドメディア(InstagramやTwitter、YouTubeなど)は毎日チェックしてくださいね。
以上、3つの極意をお伝えしました。
社内報担当者もぜひ「(社内を)足で稼ぐ」つもりでネタ探しをしていただくことをオススメします。きっとおいしい上ネタが見つかることでしょう!
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