社内報制作において担当者の皆様が苦労されている業務の代表格が「原稿作成」です。日々の業務の隙間にできた時間で「いざ原稿作成!」とパソコンに向かってもメールが届いたり電話が掛かってきたりと、集中できる時間はなかなか生まれず…。寄稿しなければならない原稿が長文となると、筆が進まないまま迫る締め切りにハラハラしたことのある担当者様も多いのではないでしょうか?
今回は原稿を書く上でのテクニックをいくつかご紹介いたします。自分にあった方法を試して原稿作成の業務負担軽減にお役立てください。
■とにかく思いつくままに書き出す!
原稿作成がなかなか進まなくなる原因のひとつとして、完成した原稿を最初から作ろうとしてしまうことが挙げられます。まずは「伝えなければいけないこと」を表現や文脈、完成度にこだわらずとにかく書き出してみましょう。文章の繋がりなども気にする必要はありません。これは「料理をする前にまずどんな素材があるのか?」を確認する作業です。原稿作成が上手な方は、頭の中にこの素材が整理された状態で書き出すことができるのですが、素材が整理できていない状態で原稿作成を始めてしまうため、なかなか筆が進まないというケースが多く見られます。
文章表現などのディテールにこだわる作業は書き出し終わってからで全く問題ありません。むしろ、このような工程を踏んで作成された原稿の方が読みやすく伝わりやすい原稿になります。まずはこだわらずにラフに書いてみましょう。
■締めくくりの文章をはじめに書く
長文を書くことに慣れていない方の場合は、まずは伝えたい結論や思いを短くても良いので書きましょう。これは原稿における”ゴール”を最初に書いてしまう方法です。原稿の核心となる部分さえ書けてしまえば、半分以上は完成したと言ってもいいでしょう。「なぜこの内容を伝えなければならないと思ったのか?」という自身の思いや「その考えに至るまでの道のり」など、さまざまな要素を付け足していくことで、説得力のある原稿が出来上がります。
雪だるまのように文章を肉付けしていくことで、気づけばしっかり長文の原稿を完成させることができますよ!
■”見出し”だけ決めてしまう!
原稿を作成するにあたって、その見出しを先に決めてしまうのも有効な手段です。見出しはいわば文章の骨格です。はじめは「見出しだけ読めば何を伝えたいのかなんとなく分かる」ことを意識していくつかの見出しを決めてしまいます。この際も特にこだわった表現を意識しなくても大丈夫です。見出しが決まっていれば、対する本文として何を書けばいいのか執筆者にとっても明確になるので、書きやすさは格段に上がります。
原稿が形になったら自身で原稿を読み直し、見出しの表現にも手を加えましょう。この作業を怠ってしまうと、誌面の印象が下がってしまいます。逆に見出しが良ければ本文が多少拙くとも、誌面のクオリティに良い影響を与えます。
原稿作成の方法には「正解」というものがありません。まずは自分にあった書き方のスタイルを見つけることから始めましょう。
【執筆者】
ディレクター 水谷
「いくらでも原稿が書けるぜ!」というゾーン状態になるときもあれば、「たった1行のキャプションがなかなか書けない…」というスランプになることも。筆が乗らないときは、頭の中を整理するために一回寝てしまうのも実は良い手段です。締め切り直前には取れない手段ですが…。