年明けに発行する新年号を制作中のご担当者様も多いことと思います。
トップメッセージや新年の抱負など、毎年同じような内容になることも多い新年号ですが、だからといって制作の上では油断禁物です。ここでは新年号で起こりやすいミスと、それを防ぐための校正の観点をご紹介します。
「来年」と「今年」は2024年視点で見る!
年明けに発行する社内報も、当然、原稿執筆は旧年中に行います。「来年は…」「今年は…」といった文章が多くありますが、年を跨ぐと「来年」「今年」の意味が変わることに注意しましょう。
たとえば、2024年はパリオリンピックが開催されます。年頭あいさつの中に「来年はパリオリンピックが開催されます」という文章があった場合、社内報にそのまま掲載されると誤りになってしまいます。常に、社内報が発行される2024年の視点で原稿をチェックし「来年」「今年」の誤りをなくしましょう。
英語のスペルは見逃さずにチェック!
社内報には頻出する英語があり、その中にはいくつか日本人が間違いやすいスペルが含まれています。
たとえば「MESSAGE」は「MESSEGE」、「INTERVIEW」は「INTARVIEW」、「EVENT」は「IVENT」など、カタカナ表記に影響されたスペルミスは時として起こります。
「TOP MESSAGE/INTERVIEW」や「NEW YEAR EVENT」など、新年号に掲載されるコーナータイトルでも、これらの英単語は非常によく現れます。
同じ英語が頻繁に掲載されていると目が慣れてしまいますが、油断は大敵。見慣れているからと目を通さずに進め、誤りが発覚してからでは手遅れです。入念にチェックしましょう。
【写真】社員の服装は「1月号」に相応しいですか?
文章に加え、写真などのビジュアル要素もチェックしましょう。
1月に刊行する号では多くの場合、写真撮影は旧年中の10月~11月に撮影されます。2023年は暖冬と言われますが、実際に11月でも各地で夏日を観測するなど、暖かい日が続いています。そんな中撮った写真は、ジャケットを着ていないなど社員が軽装で写っている可能性がありますが、寒さが深まってくるであろう1月発行の号としては違和感があります。
もし写真に違和感を覚えた場合、たとえば顔のみを切り抜いて、スーツを着た人物イラストの上半身部分と結合するなどの処理を行えば、服装の違和感を低減できます。写真の撮り直しが難しい場合でも、このように撮影済みの写真を生かして、季節感に合わせた調整を試みるとよいでしょう。
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誤植をなくすことの大切さは、もちろん新年号に限りません。その中でも、会社が新年のスタートを切るタイミングで発行される社内報に、平然と誤りが掲載されていると「ミスは許される」という社風が生まれ、その一年間、社業での詰めの甘さにつながりかねません。
なお一層のこと注意深く校正を行い、ミスのない誌面を作って、自信を持って社員の方々に新年号をお届けしましょう!
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