記事の中で最初に読者の目に飛び込むのは、ご存じのとおり「タイトル」です。読者の目を惹きつけるタイトルをつけることは、社員が社内報をしっかり読もうとするきっかけになり、結果として記事が読まれる機会を増やして、社内報発行の効果を高めてくれます。
広報ご担当者の皆さんは、社内報の記事タイトルをどのようにつけていますか?
タイトルの付け方に正解はありません。たくさん考えて「これだ!」と思って付けても、「これでいいのかな」と悩むこともしばしばありますね。目を惹きつけるタイトルにするには、いくつかのコツがあります。今回はそのコツを押さえていきましょう!
数字で具体的に伝えると説得力がアップし、共感を得やすくなる
たとえば社長の年頭所感を掲載する場合、
(変更前)
・2025年は売上を大幅にアップし、社員一丸で頑張ろう
(変更後)
・2025年は売上50億円達成へ 300名全員で共に頑張ろう
売上の数字を入れた変更後の方が、社長メッセージで伝えたいことの方向性が明確になり、説得力が出ます。また「社員一丸で頑張ろう」の部分にも「300名」という人数を入れることで、社員一人ひとりに呼び掛けている印象が強くなり、共感してもらいやすくなります。
このように具体的な数字を入れることで、読者は記事が伝えたい内容を明確に把握しやすくなり、より強いメッセージとして訴えることができます。
「?」で終わる疑問形で、読者の気を引く仕掛けづくり
【例】
(変更前)
・大切なのは、上司から部下への気配り。管理職研修のお知らせ
(変更後)
・部下の気持ち、大切にできていますか? 管理職研修のお知らせ
「?」がつく言葉を入れると、読者は自然にその答えを考える傾向があります。問いの内容によっては、読者をハッとさせる効果も期待できます。このようなタイトルは、社員の注意を喚起したり、社員に気づきを与えたりするきっかけとなります。ぜひ意識して使ってみてください。
前向きな表現でポジティブな印象を与えよう
【例】
(変更前)
・乱れていては失格です クライアント訪問時の服装マナーを再徹底!
(変更後)
・シャキッとした出立ちで好印象を目指そう! クライアント訪問時の服装マナー
ネガティブな印象のタイトルは「お説教される」ような印象を読者に与えてしまい、避けられる可能性があります。読者に呼び掛けるようなポジティブなタイトルを付けて、記事の内容に前向きに取り組もうという読者の意欲をかき立てることをオススメします。
タイトルは、ともすれば「~について」「~よりお知らせ」と機械的に付けてしまいがち。しかし、多くの読者に記事を「読もう」と思ってもらうためには、数字を用いてイメージを明確にしたり、ときには意表を突くような表現を使ったり、さまざまな工夫が必要です。読者の目を惹きつけるタイトルを付けられるよう、普段から意識していきましょう!
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ディレクター:今枝
新人編集者は、書籍や記事のタイトルを100通りほど考えさせられることもしばしば。100案作る中で、気づかないうちにまったく同じ案が2つ紛れ込んでいることも…(笑)。