インタビューにおける「聞き方」の極意!

社内報ご担当者の皆さんこんにちは。

経営陣から若手までの幅広い世代に対して、どの企業でも行うことができるインタビュー企画。しかし、せっかく取材してみたが「当たり障りのない内容で終わってしまった」「本音を引き出せなかった」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

インタビューは、アンケートシートのような単なる質問と回答のやり取りではありません。大切なことは「どんな質問をするか」ではなく「どのように聞くか」です。社員同士とはいえ、いざインタビューとなると自然と緊張感が漂います。相手の心を開き、言葉の奥にある本音やストーリーを引き出すには、ちょっとした“聞き方”の工夫が必要です。今回は取材対象者の魅力や想いを、より深くリアルに伝えられるインタビューの極意を紹介します。

1.適した質問よりも“適した空気づくり”から始めよう

インタビューの成否は、取材を始める前から決まっているといっても過言ではありません。どれだけ良い質問を用意していても、相手がリラックスできる状態でなければ本音を引き出すことは難題です。いきなり本題に入るのではなく、軽いアイスブレイクを行って緊張感を和らげ、相手が自然体で話せるような雰囲気づくりから始めてみましょう。ポイントは「完璧な回答を求めているわけではない」と相手に安心感を与えられること。この空気づくりが、本音を引き出すための第一歩です。

 

2.答えやすさよりも“考えさせる質問”を投げかける

相手が答えやすいように…と思うと「業務の中で楽しいことは何ですか?」などのようなシンプルで大ぶりな質問になりがちです。相手が即答できてしまう簡単な問いかけでは、深みのある回答は返ってきません。例えば「業務の中で一番達成感を感じた瞬間はどんな場面でしたか?」のように、少しだけ相手に考えさせる質問を準備しましょう。また、事前に用意した質問だけではなく、気になるワードが出れば臨機応変に深掘りして話を広げることで、より臨場感のある記事へとつながります。

3.“沈黙”は焦る必要なし!あえて待つことで生まれる言葉も

インタビューの最中に相手が一瞬黙ってしまうと、つい“何か話さないと”と焦ってしまうことはありませんか?しかしその沈黙こそが、心の奥深くにある本音を引き出すチャンスになることがあります。「沈黙の尊重」という言葉の通り、無理に会話を埋めようとせず、まずは受け入れて様子をみてください。“間”を大切にすることで、相手は自分の考えを整理する時間にもなり、より本質的な言葉を引き出すことができます。


インタビューは、ただ情報を伝えるだけではなく「想い」を届ける大切な場です。ぜひ、次の取材から3つのテクニックを意識してみてください。

取材のススメ~記事はアンケートじゃない!取材現場で「できる」んだ!

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<ディレクター:Y>

今年の春こそ、桜を眺めながら

のんびり過ごせるよう、花粉とお別れしたいです。